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サッカー フットサル コラム 2023年3月8日

クリスタルパレスとレスターが危険水域に沈むのか

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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レスター・シティ vs. クリスタル・パレス

レスターとクリスタルパレスの対戦(中央はハーヴィー・バーンズ)

混戦、混戦、大混戦。プレミアリーグの残留・降格争いが、大変なことになってきた。

【12位】クリスタルパレス:勝点27
【13位】ウォルヴァーハンプトン:勝点27
【14位】ノッティンガム・フォレスト:勝点26
【15位】レスター:勝点24
【16位】ウェストハム:勝点23
【17位】リーズ:勝点22
【18位】エヴァートン:勝点22
【19位】サウサンプトン:勝点21
【20位】ボーンマス:勝点21

本稿執筆時点で、12位クリスタルパレスと最下位ボーンマスはわずか6ポイント差。連勝、連敗で局面がガラリと変わる状況だ。しかも、このなかには本来なるトップ10に入ってしかるべきレスター、エヴァートン、ウェストハム、サウサンプトンが含まれている。

仮に彼らがプレミアリーグに残れなかった場合、レスターのハーヴィー・バーンズ、エヴァートンのアマドゥ・オナナとアレックス・イウォビ、サウサンプトンのジェイムズ・ウォード=プラウズ、ロメオ・ラヴィア、ティノ・リヴラメントあたりには、ビッグクラブからオファーが殺到するに違いない。

なお、ウェストハムのデクラン・ライスは、残留・降格のいかんにかかわらず、退団が濃厚だ。

さて、直近のスケジュールを踏まえるとクリスタルパレスがキツい。今週末からマンチェスター・シティ、ブライトン、アーセナル。シティとアーセナルはハイレヴェルを維持し、プレミアリーグの顔にもなりつつある三笘薫を擁するブライトンは、計算されつくしたポゼッション・フットボールが高く評価されている。

マイケル・オリース、エベレチ・エゼ、クリス・リチャース、ヨアキム・アンデルセンといったすぐれたタレントを活かしきれないクリスタルパレスが、3連敗を喫して “危険水域” に沈む恐れも十分にある。

それにしても、レスターがここまで苦しむとは予想していなかった。

ブレンダン・ロジャーズ監督と主力の一部が対立し、ドレッシングルームのムードは最悪との情報が漏れ伝わってきたものの、最終盤を前に勝点24とは情けない。

アストンヴィラとトッテナムに4ゴールずつ奪って勝ったかと思えば、サウサンプトンに0-1の敗戦。好不調の差が激しいのは、やはり監督と主力のコミュニケーション不足だ。

「今シーズン限りで契約が切れる選手と延長交渉する予定はない」

ロジャーズの発言はあまりにも感情的すぎた。

指揮官に反旗を翻したとされるアジョゼ・ペレスはベティスへ、マルク・オルブライトンはウェストブロミッチへ、ともにローン移籍した。シーズン終了後、チャーラル・ソユンジュはアトレティコ・マドリーの新天地を求めるだろう。

彼ら同様、契約期間が残り四か月足らずになったジョニー・エヴァンズ、ダニエル・アマーティも退団は避けられず、ユーリ・ティーレマンスはアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリーとリンクされている。

また、来年6月まで契約が残っているジェイムズ・マディソンもクラブを去る公算が大きい。ことし11月で27歳。年齢的には、ステップアップを図る最後のチャンスだ。

残り12戦のなかにはクリスタルパレス、アストンヴィラ、ボーンマス、ウォルヴァーハンプトン、リーズ、エヴァートン、ウェストハムと、残留・降格争いのライバルと相まみえる “6ポインター” が7試合も組まれている。

はたしてレスターは、チーム一丸となって残留できるだろうか。ポテンシャルは間違いなくトップ10だ。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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