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サッカー フットサル コラム 2023年2月15日

大きくなりすぎたスカッドにポッターも危機感を抱いている

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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グレアム・ポッター監督

グレアム・ポッター監督

「余計なことしやがって!」

各クラブの強化担当は、怒りの矛先をチェルシーに向けている。

なにしろとにかくバラまいた。夏と冬の移籍市場を合わせると5億1000万ポンド(約816億円)。グレアム・ポッター監督の「多くには関わっていない」という発言でもわかるように、とくに冬の市場はオーナーのトッド・ボーリーが中心となって選手をかき集めている。

豊富な資産を有しているのだから、自由に使えばいい。20代前半の選手にターゲットを絞った強化もうなずけるとはいえ、いくらなんでも払いすぎだ。

高くても4000万ポンド(約64億円)といわれたマルク・ククレジャに5700万ポンド(約91億円)を投入し、ミハイル・ムドリクに6125万ポンド(約98億円)、エンソ・フェルナンデスに1億600万ポンド(約170億円)……。彼ら2選手の場合は、交渉先の要求をすべて飲み込む契約解除金を支払っている。

この動きは7月に再開する市場に大きな影響を及ぼすだろう。「チェルシーはカネを出す」と考えた各クラブは移籍金をつりあげ、市場価格の1.5〜2倍を提示するに違いない。要求額を満たせるクラブは限られ、市場の動きは鈍化する。ステップアップを目論む選手たちにとって、好ましい状況とはいえない。

また、チェルシーは人員整理も急務だ。2月3日の当コラムでも報じたように、センターバックだけで7人も抱えている。センターフォワードと両ウイングも4人ずつ擁するなど、現時点でトップチームは36人もの大所帯だ。

さらにローン移籍中のロメル・ルカク(インテル・ミラノ)、カラム・ハドソン=オドイ(レヴァークーゼン)、バシール・ハンフリーズ(バーダーホルン)などを加えると、40人前後の選手がひしめき合っている。

したがって、夏に新戦力を獲得するにしても、15〜20人を放出しながら、戦力と経済のバランスを整えなくてはならない。「ドルトムントのジュード・ベリンガム、ナポリのヴィクター・オシメーンあたりに惜しげもなく大金を注ぐ」と、いくつかのメディアが報じているが、このまま人員が膨張していけば補強費と選手の給料だけで経営は疲弊する。

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