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サッカー フットサル コラム 2023年1月27日

テンハフは今シーズンの優先順位を明らかにした方がいい

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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エリク・テンハフ監督

エリク・テンハフ監督

51日間で12試合だ。3〜4日間に1試合のペースは、からだがいくつあっても足りはしない。現地時間1月28日のレディング戦(FAカップ)から3月19日のブライトン戦(プレミアリーグ)まで、マンチェスター・ユナイテッドは厳しいカレンダーを強いられる。

エリザベス女王の崩御で延期になっていたリーズ戦が組まれたため、プレー強度の高い彼らとの闘いが2月8日と12日にやって来る。バルセロナとのヨーロッパリーグ・プレーオフは2月16日と23日だ。

また、リーグカップ・ファイナルは2月26日。準決勝第一戦でノッティンガム・フォレストから3-0の勝利を収めているため、決勝進出は濃厚だ。仮に準決勝第二戦でまさかの逆転負けを喫した場合、2月最終週はプレミアリーグのブレントフォード戦だ。

しかし、エリク・テンハフ監督は一切グチらない。ジョゼ・モウリーニョ元監督(現ASローマ監督)であれば、皮肉とユーモアを込めてプレミアリーグを批判したに違いないが、昨年7月の着任以降、テンハフは努めて冷静に振る舞っている。

その落ち着きは頼もしく、ときに少し物足りない。「もっと毒づけば面白いのになぁ」とつくづく思う。

さて、過密スケジュールをこなすにあたり、ユナイテッドは絶対数が不足している。2-3で敗れたアーセナル戦は、カゼミーロの出場停止がやはり痛かった。代役のスコット・マクトミネイは存在感が薄く、カゼミーロの穴を埋められなかった。まぁ、予想どおりではある。

さらに、カタール・ワールドカップ後のアントニーは精彩を欠いたままで、アンソニー・マルシャルはまたしてもハムストリングに違和感を訴えた。バーンリーからローン移籍したヴォウト・ヴェフホーストがよくやっているとはいえ、計算できるアタッカーはマーカス・ラシュフォードただひとりだ。

アレハンドロ・ガルナチョ、アントニー・エランガ、ファクンド・ペリストリといったヤングガンズは、テンハフの信頼を得るにはまだ至っていない。

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