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サッカー フットサル コラム 2023年1月23日

競争原理を強めるJリーグの新しい考え方 サッカーの世界に「横綱」は必要なのか?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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前シーズンの順位など関係なく(前シーズンの勝点は持ち越されず、全チームが勝点「0」からスタートする)、どこが優勝してもおかしくない……。それがリーグ戦の醍醐味であり、新シーズン開幕前はどのチームのサポーターも「今シーズンこそは」と期待に胸を膨らませることができた。

しかし、その後、世界中の多くのリーグで“横綱”的なクラブが出現し、優勝は上位数チームだけの争いになってしまった。

たとえば、ドイツならバイエルン・ミュンヘン。昨シーズンまで、ブンデスリーガで10連覇。そして、今シーズンもまた第16節終了時点で首位に立っている。

スコットランドで“両横綱”が君臨している状況は、これはもう1世紀も続いているし、スペインでは過去数十年にわたって東西の(?)両横綱、レアル・マドリードとFCバルセロナが覇権を握り続けている。フランスのリーグアンでは、最近、パリ・サンジェルマンが“横綱級”の存在となっている。

イタリアでは、今は見る影もないが、最近までユベントスが君臨していた時代があった。

もちろん、各クラブがそうした地位を確立したのは、それぞれのクラブが続けてきた努力の賜物なので、クラブを批判するわけではない(ロシアや中東の、“怪しげな”資金によってその地位を“買った”クラブには疑問符が付くが)。だが、そうした国のサッカー・ファンは(そのクラブのサポーターも含めて)楽しめているのだろうか。

「どこが勝つかわからない」。それぞれの監督の戦術的工夫と選手のハードワークと高いレベルのテクニック。そして、若干の運、不運によって勝敗が左右され、その蓄積で年間のチャンピオンが決まる。それが、スポーツの楽しさなのではないか。

「開幕前から優勝チームが決まっている」。そんなリーグが楽しいのだろうかと、僕はヨーロッパのサッカーを見ながら思っていたのだ。

今から10年ほど前まで、日本のJリーグはまさに「どこが勝つかわからない」リーグだった。J1昇格1年目で優勝してしまうクラブもあった。

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