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サッカー フットサル コラム 2023年1月3日

悪い材料がまったくない2023年のレアル・ソシエダ、成功の方程式

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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久保建英

レアル・ソシエダ所属、久保建英

2023年はソシエダと久保建英にとって明るい年になるだろう。そうとしか思えないオサスナ戦の快勝(2-0)だった。

なにせ、悪い材料がまったくない。

グラウンド外では、W杯期間中にアペリバイ会長の再選とイマノル・アルグアシル監督の契約更新が決まった。彼ら2人にスポーツディレクター(SD)のロベルト・オラベを加えた3人がソシエダの躍進を支えているのだが、そのキーマンが維持されることになった。

元選手がスポーツ部門のマネージメントを行い、育成のスタッフと責任者となり、育成出身選手中心に構成されたトップチームの監督を務める、というやり方で、強いチームと健全経営のクラブを作り上げる、という成功の方程式は、短期的には成績の波があるのだろうが、中長期的には綻びを見せる気配がない。

継続は力。もちろん監督交代はいつでも起こり得るし、SD交代だってあり得るが、その場合でも内部昇格で賄えるだけの地力が付きつつある。

グラウンド内の良い材料は、W杯の恩恵に最も預かったチームであることだ。なにせカタールへ行ったのは久保だけ。バルセロナの17人、レアル・マドリーの13人、アスレティック・ビルバオの3人、アトレティコ・マドリーの12人、ベティスの5人に比べて極端に少なく、疲労蓄積を心配する必要がない。

オヤルサバル、ブライス・メンデス、メリーノの招集外はファンを失望させたが、中断期間をそれぞれケガの完治と調整、休養に当てられたことは大きい。オヤルサバルはオサスナ戦で9月半ぶりにプレーし、同じく負傷が癒えたチョーも先発で復帰。加えて、十字靭帯断裂で今季絶望と思われていたサディクの復帰が8週間程度、という驚きのニュースも飛び込んできた。

唯一のW杯戦士、久保も元気に先発した。ポジションは、[4-4-2]の中盤ダイヤモンド型の頂点(トップ下)とも、[4-3-3]の右トップとも言えない微妙なものだった。

攻撃のスタート時には、右に張って裏抜けしたりサイドのスペースでボールを受けたりできる状態にしておく。これはカウンターの起点になるためのポジショニングだ。そうしてチームがカウンターを諦め、ボールタッチを増やしてショートパスで崩す形になったら、久保は右サイドをから徐々に中へ入ってフィニッシュに絡めるポジションニングに移行する。

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