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サッカー フットサル コラム 2023年1月3日

悪い材料がまったくない2023年のレアル・ソシエダ、成功の方程式

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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W杯前に久保のポジションだった[4-4-2]の左トップにはチョーが入り、ダイヤモンド型の頂点、トップ下だったシルバは左インサイドMFへ移り、ブライス・メンデスとスビメンディはそれぞれ右インサイドMFとセントラルMFを維持した。チョーの復帰で久保とシルバがポジションを変え、メリーノ(出場停止)が弾き出された格好だ。

メリーノが欠場なら、普通は似たような特徴のMF(ゲバラ、イジャラメンディ)を入れる。だが、それだと久保かチョーがはみ出る。久保とチョーと共存させシルバとブライスを使うために、アルグアシル監督はシステムとポジションをいじった。この試合では4バックでスタートし、オヤルサバルを偽CFとする 5バックの[5-4-1]で安全に締めくくってもいる。

この流動性、可変性もソシエダを強くするだろう。と、同時にこの監督であれば、必ずどこかに久保の使いどころを見つけ伸ばしてくれる、という期待もある。

チョーが復帰しオヤルサバルが調子を上げてくれば、攻撃陣のポジション争いは厳しくなる。久保は左トップに安住することなく、3トップの右、2列目の右サイド、さらにシルバがいるダイヤモンド型のトップ下と、ブライスがいる右インサイドMFにも挑戦させられるかもしれない。つまりハイレベルな争いの中で、新ポジションと新適性を見出せる可能性があるわけだ。

ソシエダの成長曲線の中に組み込まれて久保も成長する。そんな23年が見える。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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