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サッカー フットサル コラム 2022年11月18日

グループステージで酷暑のデイゲーム2試合はかなり厳しい

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ハリーファ国際スタジアム

日本代表がグループステージでドイツ・スペインと対戦するハリーファ国際スタジアム

1994年のワールドカップは暑さとの闘いだった。試合時間をヨーロッパのゴールデンタイムに合わせたため、開催国のアメリカでは真っ昼間にキックオフ。太陽光線が真上から強烈に降り注ぎ、選手の顔に影ができる。カメラマン泣かせの大会でもあった。大会の五日前から現地に赴いた筆者もこんがり灼けた。

もちろん、酷暑は全選手に甚大なダメージをもたらした。イタリアのロベルト・バッジョとフランコ・バレージは、両足がつった。ブラジルのベベットとロマーリオは口を大きく開けて呼吸し、アルゼンチンのガブリエル・バティストゥータは後半の半ばで足が止まった。あの、タフネスを誇ったバティが動けなくなったのだ。

レギュラーシーズン終了からアメリカ・ワールドカップ開幕までは、一か月ほどの時間があった。心身ともにある程度はリセットできる。しかし、カタール・ワールドカップはシーズンを一旦ストップし、一週間から十日ほどで大会が始まる。リセットは不可能だ。

当然、ケガを負うリスクが高くなり、小さな故障が慢性化するかもしれない。そしてワールドカップが終了すると、早いところでは即レギュラーシーズンが再開する。

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「プレミアリーグに集中しろと伝えても、ワールドカップが迫ってくればだれだって意識する。大会期間中に選手がケガをすれば、再開後のリヴァプール戦(リーグカップ4回戦・現地時間12月22日20時KO)はアカデミーの若手、いやいや、フィジカルスタッフの何人かが試合に出るかもしれないよ。シーズン中のワールドカップなんて、クレイジーだ」

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督もジョークを交えながら、異例すぎるスケジュールに異を唱えていた。

さて、日本代表である。

貧乏くじを引いちまったんじゃかないか。

カタール・ワールドカップ開幕を二日後に控えたいま、嫌な予感がしてならない。ドイツ、スペインとグループステージで対戦することに加え、日本はキックオフの時間でも不利を強いられている。

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