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サッカー フットサル コラム 2022年10月31日

川崎がなんとか逆転の望みをつないだ試合。大迫勇也がターゲットとして活躍して神戸も大善戦

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そして、攻勢を強めた後半に入っても、49分には大崎玲央からのボールを受けた大迫がハーフライン付近から縦に深いパスを使って山口を走らせる場面があったし、57分には小林祐希からのボールに反応して大迫はGKと1対1の場面を作った(これは川崎のGK鄭成龍[チョン・ソンリョン]に防がれた)。

ボール支配率では川崎が上回っていた。それに対して、神戸は押され気味で攻撃に人数をかけられない時間帯もあった。それでもかなり多くのチャンスを作れたのは、前線でボールを受けてタメを作ったり、縦へのパスをワンタッチでサイドの選手や2列目の選手に落としたり、あるいは前に走り込む選手を使ったりした大迫の存在があった。神戸の攻撃の場面は、ほとんど大迫がいたことによって成立したものばかりだった。

パスがうまい相手と対戦して、なかなか前線でボールを奪えない展開。ゴール前での守備に追われて、なかなか攻撃に人数をさけない展開……。

ワールドカップで日本代表がスペインと戦う時も、このような展開になることが予想される(ドイツ戦では、ボール保持率にそれほどの差は生まれないだろう)。

そんな、相手にボールを持たれる時間が長い試合では、やはり前線には大迫タイプのボールを収められる選手が必要なのではないか。川崎と神戸の試合を見ていて、そんなことを連想した。そして、そんな展開になればやはりワールドカップでは大迫勇也が必要なのではないか。

前線でプレッシャーをかければボールを奪ってショートカウンターがかけられそうな相手には前田大然を起用してプレスをかけ、なかなかボールを奪えそうではない相手との試合では大迫を前線に置いて攻撃の起点を作らせればいい。

厳しいマークを受けて大迫自身が振り向いてゴールを決めることは無理であっても、大迫が受けたボールをうまく裁くことによって各クラブでゴールを決めているトップ下の鎌田大地やスタッド・ランスの伊東純也、レアル・ソシエダードの久保建英などを使えれば、得点チャンスは生まれそうである。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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