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サッカー フットサル コラム 2022年10月3日

11月1日に発表。カタールワールドカップのメンバー、大迫勇也不在のワントップは?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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もちろん、堂安律もクラブで好調を維持しているので、右サイドでは伊東と堂安が交代で使われるだろう。

左サイドには南野拓実、三笘薫もいるが、クラブで出場機会が少ない南野はやはりゲーム勘を失っているようで、現状のままではワールドカップで起用することは難しい。

一方、三笘はアメリカ戦でもドリブル突破から喉から手が出るほど欲しかった2点目を決めてその真価を発揮したが、守備力などを考えるとやはりスーパーサブ的な起用が中心となるだろう。

ちなみに、レアル・ソシエダード移籍後、クラブでも活躍している久保は、鎌田に代わってトップ下もできるし、右サイドもできるので、非常にユーティリティー性が高い。
 


さて、問題は大迫勇也不在のワントップだ。

デュッセルドルフでの2試合でも前田大然、町野修斗、古橋亨梧、上田綺世の4人がすべて45分ずつテスト起用されたが、大迫の“代役”は見つからなかった。

古橋はチーム全体の出来が良くなかったエクアドル戦前半にプレーしたので良いパスがあまり回ってこなかったので気の毒だったが、9月シリーズで爪痕を残したのは前田と上田だった。

アメリカ戦で先発した前田は持ち前の運動量を生かして相手DFやGKに対してプレスをかけ続けた。この前田の動きでアメリカは正確なパスを供給できなくなり、日本は中盤の高い位置でボールを奪ってショートカウンターで攻めるという理想的な展開に持ち込めた。

カタール大会初戦で日本が対戦するドイツは、9月に行われたネーションズ・リーグではハンガリーに敗れ、イングランドと引き分けに終わるなど、本調子から程遠い。最終ラインから前線までのパスコースも変化に乏しいので、日本が本気でハイプレスをかけたら十分にボールを奪えるはずだ。従って、初戦では前田を先発させてドイツのDFライン相手にプレスをしかけてみたら面白い。

一方、3戦目で対戦するスペインもホームでスイスに敗れるなど調子は良くないが、パスをつなぐ能力はやはり高いから、プレスをかけてもボールは持たれてしまうだろう(スイスも、前線からのプレスは諦めて中盤で守る形で勝利に結びつけた)。スペインがボールを持ってパスを回し、日本がCBやボランチを中心に守るような展開が予想される(東京オリンピックの準決勝でスペインと対戦した時と同じ)。

したがって、スペイン戦では前線からプレスをかける前田より、引き気味の状況からのロングボールを受けるターゲットの役割をこなせる上田を先発させるべきだろう。

このように見てくると、カタール行きの22人のメンバーも、かなり絞られてきたような気がする。負傷で9月シリーズに招集されなかった板倉滉や浅野拓磨もケガさえ回復すれば、当然、メンバー入りが期待できる。

さらに、長谷部誠のサプライズ招集もあっていい。チームのまとめ役にもなれるし、何よりも対戦相手となるドイツの選手たちの特徴をよく知っているので、チームにアドバイスを与えることができるはずだ。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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