人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2022年8月31日

微に入り細をうがつ配慮でベテランの体調をサポートしても

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
  • Line
ジョーダン・ヘンダーソン

今年32歳を迎えたジョーダン・ヘンダーソン

リヴァプールがプレミアリーグの優勝候補であることに疑いの余地はない。

他チームの主力がカタール・ワールドカップを闘っている間、エジプト代表のモハメド・サラー、スコットランド代表のアンディ・ロバートソン、コロンビア代表のルイス・ディアスは基本的に休養し、ジョエル・マティプはカメルーン代表から退いている。

主力4選手がケガのリスクから遠ざかる大きな大きなアドバンテージに関しては、当コラムやプレミアリーグ中継の解説、情報番組でも指摘してきた。チームの完成度も非常に高い。

しかし、完成度の高さと高齢化は表裏一体。若手の突き上げがなく、30代の選手たちにかかる負担は重くなる一方だ。

サラー、マティプ、フィルジル・ファンダイク、ジョーダン・ヘンダーソン、ジェイムズ・ミルナー、チアゴ・アルカンタラ、ロベルト・フィルミーノはいずれも三十路を迎えている。彼らはユルゲン・クロップ監督が絶対の信頼を寄せる実力者であり、サラー、ファンダイク、ヘンダーソン、チアゴは替えが利かない。

もちろん、メディカルチームが微に入り細をうがつ配慮でベテランのコンディショニングをサポートする。クロップ監督もローテーションを図りながら闘うに違いないが、63試合も闘った昨シーズンの疲れが蓄積されたままの肉体で、ワールドカップに対応できるのだろうか。

とくに中盤はファビーニョとアレックス・オクスレイド=チェンバレンも29歳になり、フィジカルの向上は難しくなってきた。21歳のカーティス・ジョーンズと、20歳になったばかりのファビオ・カルバーリョはだれもが認めるタレントだが、数年後の主力だ。

だからこそ多くのメディアは、「移籍市場最終盤のリヴァプールは要注意」とみている。

「来年1月の合意をめざし、ドルトムントのジュード・ベリンガムに接近」との噂がある。レアル・マドリーとマンチェスター・シティは、来年夏の獲得を念頭に動きはじめている。ベリンガム争奪戦で先んじられるか。ちなみにドルトムントは、契約解除金を1億7200万ユーロ(約239億円)に設定した

「出費がかさんだウェストハムにつけこみ、デクラン・ライスとの交渉を一気にまとめるのか」ともいわれはじめた。ロンドンの古豪は今夏に1億7920万ポンド(約292億円)も使っている。ライスの移籍金は1億ポンド(約163億円)。回収額はたしかに大きい。

「カーティス(ジョーンズ)はまもなく復帰する。チアゴ(アルカンタラ)も戻ってくるまでに長い時間は必要としないだろう。ただ、われわれはミッドフィルダーを探している」

クロップ監督が補強を示唆したため、メディアは色めき立った。「ライスとベリンガムが動けば、プレミアリーグはもっと面白くなるぞ」と、勇み足気味の報道も少なからずある。クロップ監督とリヴァプールが、「適切な選手を適切な価格で」という補強プランを崩さないにもかかわらず、だ。

しかし、クロップ監督とディレクターのジュリアン・ウォード、トム・ワーナー社長を軸とする強化委員会が、ベリンガムやライスの獲得資金を適切と判断すれば話は別だ。リヴァプールは迅速、かつ的確に交渉を進めるに違いない。

現実的な人選として、アストンヴィラのドゥグラス・ルイスも浮上してきた。市場の締切は、現地時間9月1日午後11時である。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ