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たとえば、3点目のゴールのようなサイドバックのインナーラップは、今では日本では多くのチームがやっているプレーだが、中国でも、韓国でもまったくそれに対応できていなかった。
また、Jリーグでは過去数年、強いコンタクト・プレーが強調されている。正当なチャージであれば、選手が倒れてもレフェリーは笛を吹かないし、今ではそれに対して文句を言う選手もいなくなった。
かつては韓国相手にはテクニックで上回ってもフィジカル的に劣っていた日本の選手たちがコンタクト・プレーで韓国を圧倒したのだ。
つまり、ここ数年でJリーグが積み上げてきたことが正しかったのだということがピッチ上で示されたのだ。
E-1選手権は国際マッチウィークでの開催ではないので、日本も韓国も海外組を招集できない。代表のほとんどを海外組が占めている現状を考えれば、代表チームにとってはかなり難しい大会なのだ。
そんな中で、すでにワールドカップは予選で敗退している中国はU-23代表(オーバーエイジが2名)という陣容で参加した(ゼロコロナ政策を続けている中国の場合、代表選手は帰国後に隔離されるので、トップクラスが参加しなかったのかもしれない)。日本や韓国とは明らかに実力差があったし、最終日には香港相手に辛うじて勝利したものの、シュート数など内容では香港が優勢な試合だった。
一方、日本と韓国はベテランから若手まで網羅した「Jリーグ選抜」、「Kリーグ選抜」で出場した。最終戦での3対0というスコアはJリーグとKリーグの現状を示したものなのである。
昨年3月には海外組も含めたフル代表の試合で日本は3対0で勝利した。6月にはU-16とU-21の2つの年代別日本代表が各カテゴリーの韓国に対してやはり3対0で勝利。そして、大学選抜同士の試合では全日本大学選抜が韓国を5対0で破っている。
つまり、E-1選手権での0対3というスコアでの敗戦は相当にショッキングなものだったのではないか。当然、韓国も巻き返しのための策を採ってくるはずだ。
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