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サッカー フットサル コラム 2022年7月29日

韓国を3-0で撃破し9年ぶり2度目の優勝。相馬や町野らワールドカップメンバー入りの可能性は?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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日本代表初選出にして大きな存在感を見せた水沼宏太

森保監督は、この大会のために32歳の佐々木や水沼から20歳の藤田、そして19歳のGK鈴木彩艶までベテラン、中堅、若手をバランスよく招集した。横浜から7人、サンフレッチェ広島から6人が招集されたが、これは準備期間が短い中でチームを作るための方策だったのだろう。

実際、初戦(対香港)と最終の韓国戦は横浜主体のチーム(横浜、川崎、湘南の“ほぼほぼ神奈川県選抜”)。そして、中国戦は広島主体のチームで戦った。

大きな注目を集めたのが、果たして今大会で活躍した選手のカタール・ワールドカップでのメンバー入りの可能性だ。

海外組主体でアジア最終予選を戦ってきたチーム。6月のキリンカップ等の4試合を戦ったチーム。登録枠が26人に拡大されたことを考慮しても、これから新たに代表に加わっていけるのはせいぜい2人、3人だろう。

今大会メンバーの中で山根や谷口、佐々木などはこれまでも代表で戦ってきた。相馬も当落線上だったが、今大会での積極的なプレーぶりと香港戦、韓国戦での先制ゴールという重要な働きをしたことで大きくアピールできただろう。

大迫の不在が続いて注目が集まるFWでは町野が相馬と同じく3ゴールを決めて大会得点王に輝いた。相手DFラインの裏に抜けるスピード系が多いなかで、町野は前線に張ってポストプレーができる。大迫の代役として可能性を感じさせた。9月の欧州遠征で再びテストされる可能性はあるかもしれない。

そして、この大会でリーダーシップをとってチームを一体化し、またゲーム中にも声をかけ続けてチームを鼓舞した水沼。チームを精神的に安定させる、いわゆる“ベテラン枠”としてサプライズ招集があるかもしれない。

そして、中盤での攻守両面で大きなポテンシャルを感じさせたのが藤田だ。まだ、経験不足はあるが、将来性を考えるなら、カタールでワールドカップを経験させておくことが、将来の日本代表の強化につながるはずだ。

さて、あまり注目を集めなかったが、女子の大会では日本が3連覇を飾った。1月のアジアカップで3位に終わった悪いイメージを覆すという最低限の成果は出せた。

ただ、代表経験の浅い選手を多数招集したため、試合内容は不満が残るものだった。ただ、女子の場合はワールドカップまで1年の時間があるので、現段階ではチームの完成度を上げるよりも、多くの選手をさまざまなポジションで試すというのが池田太監督の意図だったように思える。今大会での経験や情報を、今後のチーム作りに役立てていってもらいたいものである。

文:後藤健生
写真:Noriko NAGANO

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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