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サッカー フットサル コラム 2022年7月15日

E-1選手権に臨む日本代表 最大の目標は「優勝」よりも「底上げ」

後藤健生コラム by 後藤 健生
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本当なら、J2リーグの得点王争いで独走している小川航基(横浜FC)も代表で見てみたいところだったが、リーグ戦が中断しないJ2クラブからの招集は見送られた。

今回の日本代表はメンバー発表記者会見の席で森保監督自身が語ったように「勝つこと」と「層を厚くすること」を両方とも目指すようなチームとなった。

しかし、2つを同時に目指すことによって目標が曖昧になってしまいう心配もある。試合ごとに、その位置づけと目的を明確化して戦うべきだろう。

日本代表は7月19日に香港、23日に中国、そして27日に韓国と対戦する。

香港戦は7月16日と17日に行われるJ1リーグ第22節の直後なで、この試合のメンバーはコンディションを考慮しての選考となる(広島の選手が6人も選出されているが、広島は7月17日に試合があるので香港戦には起用できないだろう)。そして、香港戦とトレーニングを通じてコンディションを整えた後の中国戦では若手中心のチームを作って経験を積ませ、そして韓国戦では現時点最強チームを組んで勝利を目指すというのが基本的な考え方だろう。

とくに、韓国相手には最近はU-16日本代表が同韓国代表に3対0、U-21日本代表が1ウー23韓国代表に3対0、そして全日本大学選抜が韓国大学選抜に5対0と“完勝”を続けている。今回の、国内組同士のA代表(A’代表?)同士の試合でも韓国を破っておきたいところだ。

だが、何よりも大事なのは勝負(E-1選手権優勝)ではなく、層を厚くすること(底上げ)。プレーする選手スタッフも、メディアやサポーターもそこは忘れてはいけない。

E-1選手権では女子代表(なでしこジャパン)の試合も注目される。女子代表は来年オーストラリアとニュージーランドで開催されるFIFA女子ワールドカップを目指すチーム。こちらも海外組は不在だが、男子とくらべれば主力級が多数入ったメンバーだ。

女子代表の池田太監督は、昨年の東京オリンピック終了後に就任したばかりであり、まだコンセプトの浸透が十分ではない。しかし、6月の欧州遠征では久しぶりに良い内容の試合ができたので、そのイメージをしっかり定着させるためにも、アジアのライバル相手に良い内容で勝ち切ってほしい。

海外組が抜けた代わりに若い選手や久しぶりの招集となった選手が含まれているが、僕としては3年ぶりの招集となった清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)に注目している。元FWで攻撃力抜群の右サイドバック。フィジカルの強さとスピードを兼ね備えた選手である。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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