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7月2日の土曜日に東京・国立競技場で行われたJ1リーグ第19節で横浜F・マリノスが清水エスパルスから5ゴールを奪って快勝。首位の座をキープするとともに、クラブとしてJ1通算500勝を達成した。
5ゴールを決めた横浜の攻撃力を見せつけるような試合だった。とくに、ゴール前でワンタッチパスをつないで決めきった2点目、4点目、そしてダメ押しの5点目などは技術の粋を集めたものだ。
前半のアディショナルタイムに決めた2点目は時間帯的にも相手に大きなダメージを与えるものだった。左サイドのエウベルが、横浜のサイドバックらしく中盤の高い位置に入り込んでいた左サイドバックの永戸勝也に入れたボールがスイッチだった。永戸から西村拓真を経由して右サイドハーフの水沼宏太が入れた高速のクロスにレオ・セアラが合わせた。
後半開始早々に清水に追いつかれた横浜は、相手のミスを拾ったレオ・セアラが決めて再び突き放したが、さらにその3分後の52分にリードを2点に広げる追加点を決めた。サイドの右タッチライン近くで岩田智輝が時間を作って、そこから速いパスが水沼、西村とつながり、ペナルティーエリア内深くまで一気に進入した水沼が西村からのワンツーを受けて、ワンタッチで折り返したボールを再びレオ・セアラが決めたのだ。
せっかく追いついた直後に再び勝ち越しを許して動揺した清水の隙をついた得点だ。
そして、88分の5点目も、ワンタッチパスをつないだ素晴らしいゴールだった。
ゴール正面で仲川輝人がボールを持ち、FKからの攻撃の後攻め残っていたエドゥアルドにつなぎ、エドゥアルドが永戸に戻した瞬間、エドゥアルドと仲川がボックス内に走り、永戸からのパスを受けた仲川がワンタッチで折り返して、中央でフリーになっていた宮市亮が決めた。
特筆すべきは、パススピードの速さだ。
この日の国立競技場のコンディションは公式記録によれば、19時のキックオフ時で気温30.1度、湿度54%。90分間走り切ることは難しい高温多湿の中の試合だった。実際、横浜の運動量はそれほど多くはなく、「ボールは走るが、人はそれほど動かない」。そんな時間帯が長かった。
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