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サッカー フットサル コラム 2022年5月31日

「研究された」リーガ挑戦3季目。久保建英のシーズン総括

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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ドリブルは現状、久保の持ち味が最も生きるプレーであり、イエローカードやFKを何度も獲得し貢献した。だから、ドリブルは捨てられないのだが、危険なカウンターに直結する両刃の剣でもある。アギーレのマジョルカの低い最終ラインであればなお更、ロスト地点が低くなりリスクが大きくなる。

久保の背中をカバーするために守備的なMFがサイドへ張り出す、という戦術的な配慮はなかった。もし、久保が得点に直結する仕事をする選手であれば、そういう特別待遇もあったのだろうが、その甲斐はない、その余裕はない、と判断された。

戦術的な指示なのか、本人の癖なのかはわからないが、ドリブルが得意なのにエリア内へ入って行く強引さには欠けた。
久保が選ぶのはエリア外を横走りし、アングルを見つけてシュートするか、逆サイドへのパスを出すかだった。これはこれで有効なチームプレーだが、久保の得点にはならない。エリア内でのプレーの少なさ、シュートの精度の低さは明らかに改善の余地がある。

3年目の行き詰まりで、リーガでの今後の展開が難しくなった。残留目的のクラブでは生きないが、中位のセビージャ、ベティス、ソシエダ、ビジャレアルのクラスへ行くには、得点力が足りない。高年俸という障害もある。もちろんレアル・マドリーには居場所がない。

来季はどこへ行くのがベストなのか、ちょっと先が見えなくなった。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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