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サッカー フットサル コラム 2022年5月13日

ハーランに続くシティのターゲットはライスなのか

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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デクラン・ライス

デクラン・ライス

ドルトムントは商売上手だ。

今回、ハーリング・ハーランのマンチェスター・シティ移籍に伴い、6000万ユーロ(約80億円)の契約解除金を手に入れている。2019年、ザルツブルクに支払った移籍金は2000万ユーロ(約27億円)。およそ55億円のプラスだ。

さらにウスマヌ・デンベレは120億円、ピエール=エメリク・オーバメヤンで67億円、ジェイドン・サンチョが103億円など、ドルトムントは安価で獲得した選手の急成長により、移籍ビジネスで多くの収益を得ている。

湯水のように大金を使いながら、その大半が浪費といって差し支えないマンチェスター・ユナイテッドは、大いに参考すべきだ。3シーズン前に100億円以上も費やして獲得したハリー・マグワイアは、はたして売却できるのだろうか。

さて、ハーランの加入によってシティの攻撃力は倍増するに違いない。カブリエル・ジェズースとラヒム・スターリングは、出場機会を求めて移籍濃厚といわれているものの、ケヴィン・デ・ブライネ、ベルナウド・シウバ、フィル・フォデン、ジャック・グリーリッシュ、リヤド・マフレズを揃えながら、ここにハーラン!? なんとぜい沢な! 他クラブにとっては脅威以外のなにものでもない。

また、中盤の強化にも余念がないという。フェルナンジーニョが今シーズン限りで退団し、イルカイ・ギュンドアンとデ・ブライネも三十路に入った。即戦力を手に入れたい。

第一ターゲットはウェストハムのデクラン・ライスだ。契約延長交渉を三度も拒否している事実を踏まえれば、選手本人は間違いなく移籍を希望している。デイヴィッド・モイーズ監督は、「デクランが欲しければ1億5000万ポンド(約236億円)」と強気だが、シティなら支払える金額だ。

「あらゆる大会で優勝候補に挙げられるクラブで自分を磨きたい」

ライスの希望もシティにマッチする。プレミアリーグ屈指のアンカーを狙っていたユナイテッドがフランキー・デ・ヨング(バルセロナ)、もしくはルベン・ネベス(ウォルヴァーハンプトン)に第一ターゲットを切り替えつつあることも、シティにとっては追い風だ。

今シーズン、ジョゼップ・グアルディオラ監督のチームは悲願ともいうべきチャンピオンズリーグ制覇が叶わなかった。ほぼ手中に収めていたはずの決勝進出も、レアル・マドリーに阻止された。

さらなる強化を図るのは当然であり。人材が不足している左サイドバックの獲得も視野に入れているという。憶測の域をすぎないものの、バレンシアのホセ・ルイス・ガヤ、アストン・ヴィラのリュカ・ディニュに興味津々との情報も伝わりはじめた。

いずれにせよ、今夏の補強はまだまだ続く。水面下で大物に接触し、すでに合意間近だったとしても決して不思議ではない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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