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サッカー フットサル コラム 2022年2月15日

主要リーグで初導入されたスタッツ「ゴール可能性」の信憑性

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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ヴィニシウス

レアル・マドリードのヴィニシウス

「ゴール可能性」というスタッツをご存知だろうか?

これは敵と味方の選手の配置、シューターの力量から、何パーセントの確率でゴールが決まるかを弾き出すもの。ラ・リーガで3週間前の第22節から導入されている。ラ・リーガの宣伝文句によると、「主要リーグで初導入」だそうだ。

選手たちの配置はビデオ映像から割り出されるので、もちろんリアルタイムでは数字は出て来ない。ゴールが決まってから20分後くらいのリピート映像に、「ゴール可能性○%」という円グラフがかぶせられる。(実際の映像はこちら)

注意深い視聴者なら最近の試合中継に時々「Microsoft」というバナー広告が入るのに気が付いたかもしれない。ラ・リーガは中継のクオリティを上げるために昨年5月からマイクロソフトと提携している。「ゴール可能性」という新スタッツは、同社が絡んだデジタル解析の成果である。

が、このゴール可能性、あまり歓迎されていない。

まず、信憑性が疑わしい。この数値は、本当に実態を反映しているのか、という問題である。

ラ・リーガはプロモーション用にビデオを作成しているが、そのサンプルにさえ首を傾げたくなるものがある。

相手ペナルティエリアの右側からベンゼマが対角線侵入する。相手DFがシュートコースをきちんと消し、延長線上にはGKも待ち構えている。この時のベンゼマのゴール可能性は7.3%と表示される。まあこれはそんなものかな、と思う。

ベンゼマはパスを選択する。逆サイドからモドリッチがフリーで走り込んで来る。GKが横っ飛びで対応しようとする。この状況でのモドリッチのゴール可能性は35.4%と出る。これもまあ、こんなものだ。

が、納得いかないのは次の数字だ。

モドリッチもパスを選択する。中央にビニシウスが待っている。GKは倒れているしDFは追うのを諦めている。ゴールは空で、フリーのビニシウスはゴールエリア内でいる。ゴールラインとの距離は4メートルそこそこ。空のゴールの中央正面で、パスは足下へ転がり込んで来る。以上の状況で、ビニシウスのゴール可能性はいくらだったと思いますか?

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