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サッカー フットサル コラム 2022年1月12日

ミッドランズの名門にコウチーニョがやって来た!

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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リヴァプール時代にはジェラード監督と共闘したコウチーニョ

リヴァプール時代にはジェラード監督と共闘したコウチーニョ

フィリペ・コウチーニョがアストンヴィラにやって来た。今シーズン終了までのローン移籍(買取オプション付き)とはいえ、バルセロナで控えに甘んじるよりも、イングランド・ミッドランズの名門でピッチに立つことを選んだ。

「マジシャンの異名が示すように、並外れたテクニックとビジョンを持つ傑出したタレントだ」

アストンヴィラのスティーヴン・ジェラード監督も、コウチーニョの獲得を手放しで喜んでいる。

ブラジル代表歴を持つMFの加入により、アストンヴィラの攻撃は破壊力を増すに違いない。前線のオリー・ワトキンズ、ダニー・イングス、中盤のジョン・マッギン、ジェイコブ・ラムジー、エミリアーノ・ブエンディーアといったタレントに、あのコウチーニョまで参戦するのだから、最終的にはトップ8を目指すべきだ。現時点で8位ウォルヴァーハンプトンとは6ポイント差の14位。射程圏内だ。

さて、「コウチーニョとブエンディーアは似たようなタイプだ。個性を相殺するため、同時に起用することは難しい」との指摘がある。

たしかにそのとおりだ。両選手ともテクニカルなチャンスメイカーである。ただ、ジェラード監督をはじめとする主要スタッフは、確証があったからこそコウチーニョの獲得に踏み切ったはずだ。

ワトキンズ、もしくはイングスの背後にコウチーニョとブエンディーアを起用し、中盤をマッギンとドゥーグラス・ルイスが締める。コウチーニョが左ウイングに入り、逆サイドにドリブラーのラムジー。中盤はマッギン、D・ルイス、ブエンディーアという超攻撃的な並びも悪くない。

「ジェラード監督とはリヴァプールでも一緒にプレーし、今回も彼の存在と野心が移籍を決めた大きな要因だった。ヴィランズ(アストンヴィラ・サポーターの愛称)のためにもハードワークは怠らない」

クラブの公式サイトでも、コウチーニョの覚悟がうかがい知れる。今週末、本拠ヴィラパークにマンチェスター・ユナイテッドを迎撃する一戦から登録可能だ。

ビッグスターの獲得で意気上がるアストンヴィラは、エヴァートンのルカ・ディーニュにもアプローチしているという。発信源はゴシップ紙の『Daily Mail』。信ぴょう性には乏しいものの、ジェラード監督が交渉に乗り出したとのうわさも流れ始めているだけに、予断を許さない。

世界水準の左サイドバックであるにも関わらず、ラファエル・ベニテス監督との不仲でディーニュは活躍の機会が失われつつある。移籍を希望するのは当然であり、クラブ側も慰留はしないようだ。

しかし、マンチェスター・シティとチェルシーもディーニュを狙っている。ベン・チルウェルを失った(右膝十字靭帯断裂)チェルシーが、冬の補強ポイントをフランス代表DFに絞ったとしても不思議ではない。ジェラード監督のネームヴァリューをもってしても分が悪いか。

いや、無理をしてディーニュを獲得する必要はない。現有勢力のマット・ターゲットも一流の左サイドバックだ。今冬のニューカマーがコウチーニョひとりに終わったとしても、アストンヴィラは上位を苦しめるだけの力を要している。

ハードワークと連動性豊かな攻撃、名GKエミアリーノ・マルティネスを軸とする守備陣。ミッドランズの名門は、魅力的なチームになった。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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