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無観客のスタジアムで試合をする選手たち
降雪や新型コロナウィルスの感染拡大により、トッテナムはブライトン戦とバーンリー戦、さらにレスター戦までもが延期になった。
「新型コロナウィルスに罹患すると10日間の隔離を余儀なくされるが、その期間を終えても完治したというわけではない。肉体が消耗しているため、大ケガを招くリスクが高くなる」
アントニオ・コンテ監督もこぼしていた。
「2~3回スプリントを繰り返した後は、呼吸がつらくなる」
新型コロナウィルスに感染したケヴィン・デブライネ(マンチェスター・シティ)も、100%にはほど遠いみずからの体調に苛立ちを隠さなかった。
また、レアル・マドリーは昨年3月の感染拡大後、マリアーノ・ディアス、トニ・クロース、エデル・ミリトン、カゼミーロ、エデン・アザール、ルカ・ヨビッチ、ナチョ、フェデリコ・バルベルデ、ヘスス・バジェホ、カリム・ベンゼマ、ルーカス・アラバ、アンドリー・ルニン、マルセロ、ルカ・モドリッチと、実に14選手が陽性反応を示したことを明らかにしている。
さらに、リヴァプールは昨今の感染再拡大でフィルジル・ファン・ダイク、ファビーニョ、カーティス・ジョーンズが、チェルシーではロメウ・ルカク、ティモ・ヴェルナー、カラム・ハドソン=オドイ、ベン・チルウェルが罹患。個人名こそ公表していないものの、マンチェスター・ユナイテッドも多くの選手、スタッフの陽性が確認され、ブレントフォード戦とブライトン戦が延期になった。
由々しき事態である。変異株オミクロンは感染力が高く、多くの医学関係者が感染再拡大の警鐘を鳴らしてきたが、ヨーロッパ・サッカー界の平時は長く続かなかった。周到に準備する各クラブの苦労をよそに、感染者は増える一方だ。
いまこそFIFAが率先垂範し、なんらかの対策を取るべきではないだろうか。入場者数の制限、マスクの着用なども改めて見直さなくてはならない。
生活習慣の違いから、欧米では「マスクは病気に感染した者が着用する」と考えられている。予防の観点ではない。しかし、日本の感染状況が落ち着いているのは、手洗いとうがいの励行、そしてマスク着用という指摘も、医学関係者の間ではあるという。
Jリーグも野球もプロレスも、各競技のサポーターは声を発せられないもどかしさにジッと耐え、暖かな拍手と熱いハートでコロナ禍の選手たちを支えてきた。
まもなく、ヨーロッパ・サッカー界は短いウインターブレイクを迎える。その間に事態は鎮静化するだろうか。例によって休まないプレミアリーグは、感染者が爆発的に増加するリスクが非常に高い。
各クラブの経済事情を踏まえると、入場数制限や無観客は避けたい。しかし、感染拡大を封じ込む手段もまだない。新型コロナウィルスとの不快な戦いは、いつまで続くのだろうか。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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