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C・ロナウドのゴール後に喜ぶ選手たち
現地時間12月2日のアーセナル戦で、マンチェスター・ユナイテッドが躍動した。
直近6試合は3分3敗。ノースロンドンの強豪を苦手にしていた。立ち上がりから連続して3本のCKを与え、14分にはフレッジにかかとを踏まれてGKダビド・デヘアが転倒。その隙に先行を許す苦しい展開になった。
しかし、前回のコラムでもお届けしたように、マイケル・キャリックが監督代行として指揮を執るようになってから、ユナイテッドは守備戦術が統一されている。対戦相手のパススピードが緩かったとき、ボールホルダーの体勢が悪かったときは、連動してプレスをかけていく。
人数が余っているにもかかわらず、最終ライン、とくにセンターバックの位置が低い現状は改善の余地ありありだが、ブルーノ・フェルナンデスひとりがプレスをかけていたオーレ・グンナー・スールシャール体制下とは雲泥の差だ。
前半終了間際にB・フェルナンデスが、52分にクリスチャーノ・ロナウドが決めたシュートはともに連動が効いており、70分にPKを誘発したフレッジの動きも、単なる偶然ではない。彼は前半から再三再四、冨安健洋とベン・ホワイトの間に進入しようとしていた。狙いのあるプレー、といって差し支えない。
また、フレッジはB・フェルナンデスのゴールもアシストしている。デヘアのかかとを踏んだり、自陣でボールロストしたり、相変わらず不安定だったとはいえ、ブラジル代表MFのエネルギーは、ラルフ・ラングニック新監督のプランにマッチするのではないだろうか。
その一方で、マーカス・ラシュフォードは精彩を欠いていた。ボールを奪われた後や、パスが少しズレるとプレーをやめてしまう。要するに、攻めから守りへの切り替えが鈍い。
シーズン開幕前に左肩にメスを入れたため、コンディションが万全ではないという。たしかに、マッチフィットネスが不十分に映る。ただ、攻守の切り替えを疎かにするタイプをラングニックは認めない。ラシュフォードが、アントニー・マルシャル化しなければいいのだが……。
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