シャビのバルセロナの現実

明日（23日）の夜はCL第5節ベンフィカ戦がある。

新監督になって、戦術的には多分今後も[4-3-3]に固定され、ラインが高くなり、GKからのボール出しにこだわり、ウインガーが左右に大きく広がり、ボールロスト後のプレスが激しくなった。ボールを支配して敵陣で試合を進めることが、エスパニョール戦ではできていた。だが、ガビは左ウインガーとしては突破力に欠け、右で活躍したアブデスは登録外なので出場できず、メンフィスは何かを起こせるもののゴールを割れず、デンベレ、ペドリ、アンス・ファティは依然ケガ。攻撃面では2点目が取れるような気がしない。守備面では右SBミンゲサの1対1対応が不安で、両CBはゴール前でノーマークにすることがあり、リードしてボール支配下でも安全に試合を終わられることができない、という不安がある。なので、勝てば決勝トーナメント進出が決まるが、接戦の苦しい展開になりそうだ。

たとえ明日勝てなくても我慢する。シャビと心中する覚悟でいく。今のバルセロナにはそれしかない。

文：木村浩嗣