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サッカー フットサル コラム 2021年11月24日

シャビのバルセロナの現実

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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シャビ

初陣を勝利で飾ったバルセロナのシャビ監督

20日のエスパニョール戦でシャビ・エルナンデスが監督デビューした。結果は1-0で初陣勝利を飾ったものの、内容的にクーマン前監督時代とさほど変わらなかった。

決勝点のPKはスペインの解説者とアナウンサーが「PKではない」と断言したほどの微妙なもの。DFが先にボールに触ってからメンフィスを倒したようにも見える。笛を吹かれる時もあるし、吹かれない時もある。エスパニョールはシュートを2度ポストに当て、GKの前でフリーのFWが外す方が難しいヘディングシュートを外すシーンもあった。

同じ試合をクーマンがやっていたらたとえ勝ったとしても激しく批判されていたはずだ。

プレーをするのは選手なので監督が代わったところで、急激に変わることはない。

変わったのは、まず運であり、次に監督への許容度である。

PKのジャッジもポストが味方をしたのも運。メンフィスのPK成功は、クーマンが解任されたラジョ・バジェカーノ戦でのPK失敗を思い出させた。あれ、クーマンが監督のままなら外していたかも。レジェンドがベンチに座って期待が高まり、チームを取り巻く空気が変わって運が変わる。非科学的だがそんなこともあるものだ。

監督への許容度については、許容せざるを得ないだろう、スーパーレジェンドなんだから!

クーマンもUEFAカップウィナーズカップ(1990-91)決勝のFKを決めたレジェンドだったが、バルセロナで計25冠獲得のシャビとは比べものにならない。たとえ少々負けが込んだとしてもクビを切るわけにはいかない。後任がいない、という事情もあるが、万が一目標(来季のCL出場権獲得)を逃したとしても維持すべきだと思う。

本当の勝負は来季以降。今季はメッシ退団、経営危機による補強不足、途中就任、ついでに会長も途中就任というハンディがあるので、「過渡期」と割り切るべきだろう。クーマンには与えられていなかった余裕がシャビには与えられるのだろうし、それで正解だ。


「クラブ史上最悪の危機」と呼ばれた2002-03シーズンはリーガ6位で無冠に終わったことで会長が代わり、翌03-04新会長ラポルタはライカールトを監督に招へいしロナウジーニョを連れて来て、2年連続無冠もリーガ2位と建て直して、その後の黄金時代の下地を作った。今季はあの02-03と03-04の中間くらいの位置付けではないか。新監督は来たが、補強はまだなので。

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