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サッカー フットサル コラム 2021年11月17日

鬼門アンフィールドでもアーセナルは攻撃的に闘うべきだ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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冨安健洋

冨安健洋

冨安健洋が加入した後、公式戦は8勝2分無敗である。そう、ただの一度も負けていない。日本が世界に誇る特別なDFは、アーセナルの“救世主”だ。

「まだ22歳だがつねに落ち着いており、ポジショニングも素晴らしい」(トニー・アダムス)
「イタリアで磨かれた状況判断は本物。彼の成長は約束されている」(イアン・ライト)
「右サイドを完全に建て直した。今シーズン最大のヒット」(エマヌエル・プチ)

OB連の評判も上々だ。

さて、今週末のアーセナルはリヴァプールと相まみえる。しかも、鬼門ともいうべきアンフィールドで、だ。

2-0の勝利を収めた2012年9月の一戦を最後に、勝利から8年も遠ざかっている。1-5、2-2,3-3,1-3、0-4、1-5、1-3、1-3……。ふたつの引分けを挟んで6連敗中だ。

得点10・失点28というデータはかなり恥ずかしい。アルセーヌ・ヴェンゲル体制の終盤から今日に至るまで、アーセナルはリヴァプールとのアウェーゲームを大の苦手にしていた。

しかし、今シーズンは趣を異にしている。冒頭で触れたように、アーセナルは絶好調だ。冨安をはじめ、アーロン・ラムズデイル、ベン・ホワイト、ヌーノ・タヴァレスといった新戦力が、ミケル・アルテタ監督が好む“人もボールもよく動く”サッカーを実践している。

また、ローンから完全移籍に形態が変わったマーティン・ウーデゴア、イングランド代表に初招集されたエミール・スミス=ロウも、指揮官が理想を描くためには貴重な手駒だ。

一方、リヴァプールは負傷者が続出している。ロベルト・フィルミーノ、アンディ・ロバートソン、ナビ・ケイタ、ジェイムズ・ミルナーはハムストリングに、ジョーダン・ヘンダーソンはそけい部に故障を抱え、週末のリヴァプール戦に間に合いそうもない。

ふくらはぎを痛めているジョー・ゴメスも回復が遅れており、カタール・ワールドカップ予選にトーゴ代表として出場したサディオ・マネが、肋骨に異常を訴えて27分に退場。その状況が不安視されている。

それでも前線にモハメド・サラーとディオゴ・ジョタを擁するのだから、アーセナルにとってリヴァプールは怖い怖い相手だ。

しかし、本調子にはほど遠い。攻→守の切り替えがやや鈍いため、得意のゲーゲンプレスにはめづらくなってきた。最終ラインのコントロールも不備が多く、オフサイドをとれない。

さらに、フィルジル・ファン・ダイクはアキレス腱断裂による長期欠場の影響か、快足FWに走り負けするケースも少なくはない。

したがってアーセナルは怖がらず、撃ち合いを挑んでも面白いだろう。

連動性あふれるスタイルでリヴァプールの守備体型を前後左右に広げ、空いたスペースに冨安が進入してラストパス、あるいはフィニッシュ。この一撃を南野拓実がブロック、即カウンター発動。

南野が長い距離を走る。彼の足もとに、トレント・アレクサンダー=アーノルドの絶妙フィードがピタリ。南野、右足一閃! 冨安が付いてきていた!? からだを投げ出して大ピンチを救う。

妄想で胸が高鳴る。リヴァプールとアーセナルの特徴を踏まえれば、エキサイティングな90分になることは間違いない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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