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サッカー フットサル コラム 2021年9月17日

ハーランの契約解除金は7500万ユーロ!メガクラブなら支払える

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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アーリング・ハーラン

アーリング・ハーラン

消極的だったのか、それともプランどおりだったのか。今夏のマンチェスター・シティは謎めいていた。

100億ポンド(約150億円)もの巨額を投入し、アストン・ヴィラからジャック・グリーリッシュを獲得したものの、クリスチャーノ・ロナウドとの交渉ではカネを出し渋った。ハリー・ケインの獲得でも積極性を欠いていた。

ここでシティの戦力をチェックしてみよう。人材不足が懸念されているのは左サイドバック、アンカー、そしてゴールゲッターだ。

左サイドバックはジョアン・カンセロ、オレクサンドル・ジンチェンコ、ナタン・アケーのローテーションだ。アンカーはロドリが軸で、イルカイ・ギュンドアンとフェルナンジーニョで対応する。そして1トップの基本は、現時点でフェラン・トーレス。周囲との連携に優れており、ジョゼップ・グアルディオラ監督も「センスは申し分ない。あとは経験を積むことだ」と、手ごたえを感じ取っているようだ。

したがって36歳のC・ロナウド、28歳のケインに投資するなら、現有勢力にグリーリッシュを加えた陣容で挑む方が得策、との判断に至ったと推測できる。

しかし、今シーズンの強化が終わったわけではない。「シティは来年1月の移籍市場で必ず動く」との見方が大勢を占めつつある。リーズのカルヴィン・フィリップス、ウェストハムのデクラン・ライスといったイングランド代表の主戦アンカーに興味津々、との情報がすでに流れはじめている。

そして前線は、やはりアーリング・ハーランが第一候補だ。彼が所属するドルトムントは、契約解除金を7500万ユーロ(約97億5000万円)に定めた。莫大な金額ではあるが、21歳という年齢を踏まえると費用対効果は申し分ない。シティだけではなく、メガクラブなら支払える。

ただ、チェルシーは前線にロメル・ルカクという絶対的な存在がある。パリ・サンジェルマンは選手の年俸が450億円に達したため、補強よりも整理を優先しなくてはならない。

レアル・マドリーの第一候補はあくまでもキリアン・エムバペ(パリSG)であり、マンチェスター・ユナイテッドはハーランのエージェントを務めるミーノ・ライオラとの関係が芳しくない。

「われわれの経済力では不可能」

バイエルン・ミュンヘンからはカールハインツ・ルムメニゲ元会長のギブアップ宣言が聞こえてきた。

こうして、ハーラン獲得に関しはシティがアドバンテージを握りつつある。だからこそ今夏はケインを見送り、来年1月、もしくは夏の移籍市場でハーランに本腰を入れる、と推測するのは飛躍しすぎだろうか。

「メジャータイトルを勝ち取るレヴェルにあり、なおかつ多くのゴールを決められるクラブを彼は選ぶに違いない」

ライオラ(前出)も、移籍を前提として発言した。さぁ、ハーランの新天地はシティか、あるいは他のメガクラブか。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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