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サッカー フットサル コラム 2021年7月28日

オリンピックで健闘するアスリートに心から感謝を!

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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遠藤航

遠藤航

自分のミスを省みずに現役の首長を糾弾する学者、根拠のない薄っぺらな論調で世間のヒンシュクと失笑を買う芸人、責任から逃げ続け、物事の重要性に気づいていない大臣閣下……。いやはや、嫌な時代になったものだ。

後ろ向きの批判が繰り返されるご時世で、東京オリンピック・パラリンピックは一服の清涼剤になるはずだった。しかし、前会長も含めた組織委員会の失態が次々に暴露されている。大会の中止を判断する権限はIOC(国際オリンピック委員会)しか持たないのだが、「東京にもある」といって譲らないコメンテイターのミスリードも不愉快だ。

男子陸上の4×100mリレーは金メダルを獲れるのか。白血病から立ち直った女子競泳の池江璃花子は何色のメダルを!? 前向きな話題は探せば見つかるはずなのに、政治的でネガティヴなテーマを好んでクローズアップするメディアがまだある。

1964年の東京大会は、10月10日に開幕したと記憶している。当時、小学生だった筆者は社会科見学でマラソンを(はっきり覚えている)、伯父に連れられて男子サッカーの日本対アルゼンチン戦を(こちらの記憶はおぼろげだ)体験しているが、57年前は現在のようにギスギスしていなかった。コロナだけではなく、ITの発達によって匿名性の悪意が加速し、人々の心は荒んでいる。

いや、そんな時代だからこそ、アスリートたちの健闘に心から感謝したい。

男子バドミントンの桃田健斗は圧倒的な強さを見せるのか!? フクヒロペアこと女子バドミントンの福島由紀、廣田彩花は!? パラリンピックの男子テニス、国枝慎吾は!? 興味は尽きない。

そしてサッカーも、男女ともにメダル候補だ。

男子は今夜のフランス戦に勝つか引分けるか、負けても1点差なら決勝トーナメントに進出する。小細工せず、フランスをガツンと叩いてやればいい。

個人的な期待は遠藤航だ。昨シーズンに記録したデュエルの勝利数476回は、ブンデスリーガで堂々の第1位。もっともっと、知名度と人気度が上がってしかるべき存在だ。ちなみにシュツットガルトのペッレグリーノ・マタラッツォ監督は、新シーズンのキャプテンに遠藤を指名している。

女子は岩渕真奈だ。16歳でA代表デビューした彼女も、いつのまにか28歳。近ごろはグッドシェイプを保ち、高度な技巧をより引き立たせている。岩淵が相手DFを翻弄し、世界屈指のセンターバックといわれる熊谷紗希を軸とする最終ラインが強固な砦を築けば、金メダルへの道は開けてくる。

男子柔道で高藤直寿と大野将平、永瀬貴規が金メダルに輝き、阿部一二三と詩は兄妹そろって世界一。女子競泳の大橋悠依は200mと400mの個人メドレーで二冠に輝き、スケートボートでは男子が堀米雄斗、女子は13歳の西矢椛が表彰台の真ん中に立った。

また、卓球混合ダブルスの水谷隼、伊藤美誠ペアも大逆転で、“鉄腕” 上野由岐子が健在の女子フットボールも金メダルを獲得している。

さぁ、日本代表の皆さん、彼ら彼女らに続こう。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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