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サッカー フットサル コラム 2021年6月28日

「B&Iライオンズ」に善戦したラグビー日本代表。サッカーはどうして弱小国ばかりと戦わなければいけないのか!

後藤健生コラム by 後藤 健生
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これに対して、サッカーはきわめて"民主的"だ。

かつてはワールドカップ優勝国に次回の出場権が与えられていた時代もあったが、その制度も撤廃され、前回(2018年ロシア大会)優勝国のフランスもヨーロッパ予選を勝ち抜かなければ、次回カタール大会には出場できないのだ。

サッカーの日本代表は、現在、アジア地域予選を戦っており、今年の9月から最終予選が始まることになっている。

ラグビーの代表は次回のワールドカップを目指して「B&Iライオンズ」と戦い、来週にはアイルランド代表とテストマッチを行っているの対してに、次回大会でベスト8以上を目指すサッカーの日本代表は実力の劣るタジキスタン、キルギス、モンゴル、ミャンマーなどと対戦しなければならなかったのだ。

スポーツの世界で強化を図るためにはトレーニングだけではなく、"実戦"経験が必要だ。そして、"強化"という観点から言えば、自分たちより強い相手と戦う方が効果的だ。アジアの弱小国を相手に10点差ゲームを繰り返しても強化にはほとんど役に立たない。逆に、モンゴルやミャンマーにとっても実力的に大差がある日本と対戦するより、同程度の相手と切磋琢磨する方が強化につながるはずだ。

もちろん、最終予選に入れば対戦相手のレベルは上がる。日本がアジア最強であることは間違いないが、最終予選で対戦する相手はそう簡単に勝てる相手ではない。また、親善試合ではなく、「負けてはいけない」緊張感のある予選の試合こそ強化のためには効果的だ。

しかし、いずれにしても、「ラグビーのように4年後の大会の出場権を与えよ」とは言わないが、アジア・サッカー連盟(AFC)には強豪国は強豪同士で切磋琢磨する機会を増やしてほしいものだ。

たとえば、前回のワールドカップに出場した国(5か国)は2次予選までを免除して最終予選から参加させればいい。そこに、2次予選までを勝ち抜いた7か国が挑戦する形で最終予選を行うのだ。

そうすれば日程にも余裕が生じ、日本はヨーロッパや南米との親善試合を組んで強化につなげることができる。そうして、実力を上げたアジアの代表がワールドカップ本大会で結果を出すことは、AFCにとっても利益になるはずなのだが……。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で予選が延期になるという難しい状況を逆手にとって、日本サッカー協会は2020年秋にヨーロッパで活躍している選手だけでチームを組んでアフリカの強豪やメキシコとの強化試合を実現した。これは、素晴らしい決断だった。

そういう強化の場を増やすためにも、アジア予選の負担を少しでも少なくしてほしいものだ。ラグビー界がつくづく羨ましい……。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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