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サッカー フットサル コラム 2020年12月18日

ウェストブロムの現有勢力はアラダイスの手法に適していない

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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サム・アラダイス

サム・アラダイス

ビッグ・サムがプレミアリーグに戻ってくる。12月16日、ウェストブロムはスラベン・ビリッチ監督を解雇。後任にサム・アラダイスを据えた。

我ながら好意的な出だしである。ボルトン、ウェストハム、ニューカッスルなどの監督を歴任し、経験豊富なアラダイスを新監督に迎えたのだから、ウェストブロムは右肩上がりで……いや、そんなことは小指の先ほどにも思っていない。

ウェストブロム上層部の気持ちはよく分かる。13節を終えて1勝4分8敗。降格圏に沈むチームを救いだすためには、“残留請負人” の異名を持つアラダイスにすがりつくしかない、と考えたのだろう。リーグワーストの26失点を改善するには、まずまずの人選だ。内容ではなく、結果を求めるのがアラダイスだからだ。

しかし、現チームは攻撃側に数多くのタレントを有している。柔軟なスキルのマテウス・ペレイラ、意表をつくパスがきらりと光るコナー・ギャラガー(チェルシーからローン移籍)、ポテンシャルではマンチェスター・シティのラヒム・スターリングをしのぐとさえいわれるグレイディ・ディアンガナなどは、アラダイスの手法とは対極に位置している。

仮にエディ・ハウであれば、マイボールを大切にする彼であれば、ペレイラをはじめとするタレントは心地よくプレーできたのでは、と推察できる。また、アラダイスが好む基準型のアタッカーも存在しない。2000万ポンド(約28億円)に終わった夏に続き、冬の市場でも資本投下は期待薄だ。監督が代わっても、ウェストブロムは苦戦を免れそうにない。

さて、ビリッチの解任に伴い、下位をさまようチームで監督交代が相次いだとしても不思議ではなくなってきた。とりわけシェフィールドだ。0勝1分12敗という極度の不振。ビリー・ワイルダー監督の立場が怪しくなりつつある。

昨シーズン、9位の大躍進に貢献したDFジャック・オコネルは、膝の負傷で今シーズン中の復帰が難しくなった。彼の代わりが見つからず、3バックの左右センターバックが攻めあがる独特の戦術も研究され、もがき苦しんでいる。GKディーン・ヘンダーソンが、マンチェスター・ユナイテッドにローンバックしたことも大きすぎるダメージだ。

ワイルダーがプレミアリーグ昇格の貢献者だったとしても、上層部が現状を看過するとは考えづらい。厳しい断を下すときが近づいてきたのではないだろうか。

昨シーズンのワトフォードは、ハビエル・グラシア→キケ・フローレス→ナイジェル・ピアソンと監督をとっかえひっかえした挙句、プレミアリーグから降格した。コロナ禍の経済的損失により、解雇に伴う違約金の支払いはできるだけ避けたい。

しかし、なんらかの手を打たなければいけないチームは複数ある。ミケル・アルテタ監督の求心力低下がささやかれるアーセナルも、そのひとつだ。

近ごろなにかと息苦しい。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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