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サッカー フットサル コラム 2020年9月30日

リヴァプールを追うべき3チームが守備の問題を抱えている

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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チアゴ・シウバ

自身のミスで失点を招いたチアゴ・シウバ

3節終了時点で、プレミアリーグの総得点は107。1試合平均でも3・82を数え、昨シーズンの2・73を大きく上まわっている。しかもマンチェスター・シティ対アストンヴィラ戦、バーンリー対ユナイテッド戦が順延になっているにもかかわらず、のデータだ。

両チーム合わせて5ゴール以上を記録した乱打戦も7試合あり、チャンピオンシップ(実質2部)から昇格してきたリーズなどは、開幕戦でリヴァプールに3-4、翌節はフラムに4-3と、壮絶な闘いでサポーターを喜ばせている。

しかし、リヴァプールを追うべきシティ、ユナイテッド、チェルシーの3チームは、守りを整理整頓する必要がある。

後半に3点を取り返して追いついたものの、チェルシーは3節のウェストブロム戦で守備の脆さを露呈した。新戦力のチアゴ・シウバも失点に絡むミスを犯し、各方面から批判が集中している。

フランク・ランパード監督は、なぜアントニオ・リュディガー、セサル・アスピリクエタを起用しないのだろうか。T・シウバが名DFだとしても、プレミアリーグは初のチャレンジだ。即フィットできるとは考えにくい。彼が新しい環境に慣れ親しむまで、リュディガーとアスピリクエタにサポートを託すべきではないだろうか。

右からリーズ・ジェームズ、アンドレアス・クリステンセン、T・シウバ、マルコス・アロンソというウェストブロム戦の最終ラインは、あまりにも心もとなかった。

ユナイテッドもDF陣がスリル満点だ。バリー・マグワイアとヴィクトル・リンデレフのスピード不足はいまに始まったことではないが、今シーズンも緩くて脆い。ボールロスト後の対応もチーム全体に遅い。

オーレ・グンナー・スールシャール監督が明確なゲームプランを持たず、強化担当が業界で信用されていない事実を踏まえると、ユナイテッドは今シーズンも主力のコンディション次第だろう。落差が激しくなる。

さて、シティである。3節のレスター戦で5失点。監督キャリアワーストの数字に、ジョゼップ・グアルディオラ監督は頭を抱えた。

彼の哲学には反するものの、ポゼッションの際にもう少しだけ後方に人を残したほうがいい。GKと2センターバックを除く8名がアタッキングサードに進入するスタイルは、カウンターを得意とするチームには格好の餌食だ。

ましてシティと対戦するとき、多くのチームが籠城する。堅くて分厚い守備網をこじ開けられず、時間ばかりが過ぎていく。焦りからマイボールを失い、カウンターで失点……。よくあるケースだ。

次節はリーズ戦だ。フィルジル・ファンダイクを巧みにおびき出し、堅守を誇るリヴァプールから3点を奪った開幕戦の健闘は、読者の皆さんの記憶にも新しいところだろう。知将マルセロ・ビエルサの存在も、シティにとって非常に不気味である。

チェルシーとマンチェスター勢は、リヴァプールにプレッシャーをかけてしかるべき存在だ。今シーズンは始まったばかりだが、彼ら3チームの守備面が一刻も早く改善されないと、昨シーズンと同じような展開になる。リヴァプール独走は味気ない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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