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サッカー フットサル コラム 2020年6月17日

今季Jリーグの見所は「ジャイキリ」?下位チームの思い切った戦略が勝負を面白くする

後藤健生コラム by 後藤 健生
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だが、個々の試合に限って言えば、「ジャイアントキリング」が起こりやすくなる要素がある。

夏の暑さの中での強行日程で、選手の疲労はピークに達するはずだ。そこで、ビッグクラブはターンオーバーをする。強豪同士の対戦の時には戦力を落としにくいから、下位チーム相手の試合では普段はベンチに座っている若手が試されることになるだろう。そこに、下位クラブが狙いを定めれば、何かを起こすことができる。

また、今シーズンは交代枠が3人から5人に増える。もちろん、選手の疲労を考慮しての交代枠拡大なのだが、同時にこれは戦術的な目的にも使えるわけだ。

前半は守備的なメンバーでスコアレスのままで終わらせ、ある時間帯に一挙に5人を交代させて勝負を仕掛けるとか、逆に下位チームが先制したら、最後は守備要因を一気に増やして守り切ってしまう……。そんな極端な戦い方だってできるのだ。

普通に戦ったら勝てない相手でも、思い切った戦略を立てて戦えば「ジャイアントキリング」を起こすことが可能になるかもしれない。しかも、今季は降格がないから、そうした思い切った手を打って、それがハズれてしまっても禍根や残らないのだ。

通常のリーグ戦とはいろいろな意味で異なっている今季のJリーグ。もちろん、順位争いは大事ではあるけれど、普段のシーズンに比べれば最終順位はさほど重要とも思えない(優勝賞金も半額になるという)。それなら、順位争いよりも、一つひとつの試合に注目して観戦したら面白いのではないだろうか。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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