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サッカー フットサル コラム 2020年6月12日

好ましい噂が連続するチェルシー。強化部門は腕の見せどころだ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ランパード監督

憶測の域を出ていないとはいえ、明るいニュースが連続して飛び込んできた。チェルシー・サポーターは、心を躍らせているに違いない。

ビッグクラブの多くがモニタリングしていたティモ・ヴェルナーと、基本合意に至ったという。彼が所属するライプツィヒのオリバー・ミンツラフCEOは、「オファーすらない」と否定している。だが、この案件の周囲を探ってみると、交渉は進行中であり、ヴェルナーがステップアップを目論んでいることも周知の事実だ。

ドイツが産んだスーパースター候補生を手中にできれば、クリスティアン・プリシッチ、カラム・ハドソン=オドイ、新シーズンからの入団がすでに決まっているハキム・ツィエク(現アヤックス)も含め、前線の両サイドは質量ともにプレミアリーグ屈指の陣容が整う。今シーズン限りでの退団が濃厚となったウィリアン、ペドロ・ロドリゲスの穴も、長い目で見れば大きくはない。

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さらに、ベン・チルウェル(レスター)の獲得にも本腰を入れるようだ。マルコス・アロンソとエメルソンがそろってふるわなかった左サイドバックの補強は、最重要課題である。チルウェルは攻守ともにレベルが高く、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督も高く評価するほどだ。右にセサル・アスピリクエタ。左にチルウェル。俄然、チェルシーのサイドバックは強力になる。

そして近ごろ、コウチーニョに急接近との噂が飛び交いはじめた。ローン先のバイエルン・ミュンヘンで活躍できず、保有権を持つバルセロナでも構想外になっているため、コウチーニョ本人がプレミアリーグ復帰を希望しているようだ。

古巣リヴァプールは選手層が分厚く、二~三番手の位置づけだ。しかしチェルシーは、攻撃的MFがやや不足している。メイソン・マウントもロス・バークリーも優れたタレントだが、コウチーニョのような技巧、創造性は有していない。

昨年夏、フランク・ランパード監督はコウチーニョの獲得をフロントにリクエストした。1年越しの願いが叶うのだろうか。

さて、ジョルジーニョに対してイタリアからラブコールが届いたという。ユベントスがミラレム・ピャニッチとの交換トレードを申し出ているらしい。断固拒否すべきだ。ピャニッチが有能なMFだとしても、すでに30歳。ランパード監督の若手重視路線にそぐわず、プレミアリーグのハイ・インテンシティに即フィットできるとも思えない。

2シーズン目を迎えたジョルジーニョはプレーの幅が広がり、副キャプテンとしてチームの信頼も厚い。リズム転換を得意とする指令塔は是が非でも確保すべきだ。

決定事項はひとつもない。チャンピオンズリーグの出場権を獲得できなかった場合は、有力選手がソッポを向くかもしれない。しかし、チェルシーはランパード監督の若手重視路線が効を奏し、魅力的なチームになりつつある。さらなるレベルアップを、プレミアリーグ、チャンピンズリーグ奪還を狙うなら、選手層は分厚いに越したことはない。強化部門は腕の見せどころだ。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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