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サッカー フットサル コラム 2019年12月27日

女子プロリーグ創設の行方は。競技レベルの向上は著しいが……

後藤健生コラム by 後藤 健生
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実際、先制点が生まれるのに時間はかかったものの、29分に右からのクロスに若手のホープ、菅野奏音が詰めてベレーザが先制。これで、試合は終わりかと思われた。

ところが、後半に入るとシステム変更によって攻撃の圧力を増したエルフェンがゲームを支配。再三の同点機を逃した後、81分にゴール前の密集の中で短いパスをつないで祐村ひかるが決めて同点。その後も、エルフェンは何度か決定機を作って女王ベレーザを追い詰めた。結局、延長の99分に小林里歌子に決められて、ジャイアントキリングは起こせなかったものの、エルフェンの健闘が光った。

もちろん、ベレーザの選手の多くが代表のメンバーとしてE−1選手権最終戦を戦ってから中3日の、いわゆる「谷間の日程」だったという伏線はあるものの、試合内容を考えても、エルフェンのレベルの高さにはただただ驚かされた。

なにしろ、試合展開に合わせてシステムを次々と変更して、攻守のバランスを切り替えたのだ。システム変更も実にスムースだった。

2011年当時と比べても、女子サッカーのレベルは間違いなく上がっている。プロ化して、チームが再編されて現在のベレーザ程度の実力のチームを3,4チーム作ることができれば、新プロリーグはお金を払ってでも観戦するに値するリーグとなろう。

女子リーグのプロ化。成功のためには困難なことも多いだろうが、成功を祈りながらみまもりたい。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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