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サッカー フットサル コラム 2019年12月25日

名将ファーガソンの軌跡を巨匠イーストウッドのメガホンで

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ファーガソン

「だまされたと思って『おっぱいバレー』観てくださいよ。主演の綾瀬はるかもいい味を出していますし、泣けるストーリーですから……」

知人のアドバイスに従って、DVDを借りてみた。たしかに感動作ではあるが、涙腺は刺激されなかったな。やはり感覚は人それぞれ。琴線が違う。それにしても『おっぱいバレー』って、なんだかすごいタイトルだ。ちなみに、高校の男子バレー部が題材である。

今回のテーマはスポーツと映画(アニメーションは対象外)だ。名作といえばポール・ニューマンの『傷だらけの栄光』、ロバート・デ・ニーロの『レイジング・ブル』、シルベスタ・スタローンの『ロッキー』など、ボクシングを題材とした作品が思い浮かぶ。また、ベースボールではケビン・コスナーの『フィールド・オブ・ドリームス』、デニスク・クエイドの『オールドルーキー』といったところだろうか。

さらにアメリカンフットボールなら、『タイタンズを忘れない』が挙げられる。人種間の問題に苦しみながら、全米を制したTCウィリアムズ高校の実話だ。ヘッドコーチのハーマン・ブーン役を演じたデンゼル・ワシントンはつねに毅然としていた。ちなみに腕相撲はマ・ドンソク主演の『ファイティン』がおススメ。とにかくホッコリする。

さて、フットボールでは『くたばれユナイテッド』や『シーズンチケット』、FIFA公認作の『ゴール』などが、そこそこの人気を博した。しかし、他競技に比べると多くの人に知られている作品は少ないような気がする。『レフェリー~知られざるサッカーの舞台裏~』はドキュメンタリーの秀作だが、フットボールに興味のない方にはチンプンカンプンだ。

なぜ、監督の一生をドキュメンタリータッチに描いた作品がないのだろうか。例えばサー・アレックス・ファーガソン。話題には事欠かない。あわや解任の危機に遭遇したことがある。主力とは頻繁に衝突し、マインドゲームで幾多のライバルクラブを蹴落とした。波瀾万丈の27年は、説得力のある題材に思えてくる。演者は役作りに執念を感じるクリスティアン・ベイルか、マシュー・マコノヒーか。ゲイリー・オールドマンやハリソン・フォードも納得できる人選だ。アルセーヌ・ヴェンゲル役が設けられるなら、長身のベネディクト・カンバーバッチを是非。

そして監督作品を監督するのは……。ジェームズ・キャメロンはカネがかかりすぎる。スティーヴン・スピルバーグは宇宙だし、マーティン・スコセッチはバイオレンスが強い。今回はクリント・イースドウッドにメガホンを握っていただこう。『ミリオンダラーベイビー』と『許されざる者』でアカデミーの作品賞と監督賞を二度にわたって受賞。映画界で最も尊敬される監督のひとりだ。近作『運び屋』でも90歳の犯罪者を味わい深く表現している。

巨匠イーストウッドが描く『名将ファーガソンの軌跡~27年の孤独』。数年後のクリスマス公開?

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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