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サッカー フットサル コラム 2019年9月13日

もう現場には戻ってこない!? ヴェンゲル氏がFIFAの要職に

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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アーセン・ベンゲル

いはやは素晴らしすぎるメンバーだ──。

アメリカのスポーツサイト『Bleacher Report』による、〈アルセーヌ・ヴェンゲルが逃がしたベスト11〉がこれだ。

GK:
ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)
DF:
ヴァンサン・コンパニ(アンデルレヒト)
ジェラール・ピケ(バルセロナ)
ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリー)
MF:
シャビ・アロンソ(元リヴァプール他)
ヤヤ・トゥレ(青島黄海)
ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)
リオネル・メッシ(バルセロナ)
ジェイドン・サンチョ(ドルトムント)
FW:
ズラタン・イブラヒモヴィッチ(LAギャラクシー)
クリスチャーノ・ロナウド(レアル・マドリー)
※現役の所属クラブは今シーズン

ヴェンゲル氏がアーセナルの監督を務めていた当時、あと一歩のところで獲得を断念した名手たちである。しかし、ブッフォンに興味を示していたとは……。デイビッド・シーマンが引退した後、アーセナルはGKが弱点だった。もしブッフォンとの交渉が成立していれば、プレミアリーグの歴史に少なからぬ影響を及ぼしていたに違いない。

ただ、トゥレ、ポグバ、メッシ、イブラヒモヴィッチ、C・ロナウドが同じチームにいたらどうなる!? 超攻撃的、かつ揃いも揃ってわがまま。ロッカールームで口論が始まり、その様子をサンチョがSNSで配信する。生まれながらのリーダーといわれるコンパニでさえ、仲裁を断るはずだ。

さて、当のヴェンゲル氏本人が、みずからの去就について明らかにした。

「いくつかのオファーを断ったが、もう一度、激しい競争を味わいたいとはつねづね思っている」

監督業復帰か、とも受け取れる発言だ。この一年、パリ・サンジェルマンやヴィッセル神戸との接触も噂されただけに、名伯楽がふたたび動き出すのかと……。アメリカの有力紙『ニューヨークタイムズ』は次のように報じている。

「ヴェンゲル氏がFIFAの要職に」

FIFAが技術委員長ともいうべきポストを用意し、ヴェンゲル氏が受諾したという。技術委員長!? 現場には戻ってこない!? もう一度、激しい競争を味わいたかったんじゃないのか!? 

69歳という年齢を踏まえると、ヨーロッパのトップリーグは重労働すぎる。毎週末とミッドウィークごとのストレスに耐えるには、いささか歳をとりすぎた。しかしヴェンゲル氏の慧眼によって、多くの若者がスーパースターの階段を上っていった。FIFAではなく、強豪のゼネラルマネジャー、ディレクター・オブ・フットボールが適任のように思える。なんだったらユナイテッドに……。

いや、アーセナルを敵に回すようなマネをするはずがない。激しい競争を味わうとは、これまでと違う角度でフットボールにより深く関わる、という意味なのかもしれない。技術委員長として業界全体のレベル向上に尽力する……。ヴェンゲル氏の手腕に期待しよう。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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