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サッカー フットサル コラム 2019年6月11日

新戦力と新システムの導入に成功。困難を逆手にとって強化を進める森保監督の「工程表」

後藤健生コラム by 後藤 健生
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しかし、U-22代表の強化試合の数は限られているし、海外組の拘束力もなく、Jリーグの選手も自由には招集できないのが現状。オリンピック代表監督は、毎回のように自由に選手を集めてチーム作りができないことで頭を悩ませる。

だが、森保監督は兼任監督であることを利用して、今回のコパ・アメリカをオリンピック代表の強化の場にしてしまったのだ。南米のA代表チーム同士の真剣勝負の場を、オリンピック・チームの強化に使うというのだ。考えてみれば、じつに贅沢なことである。

今回の「コパ・アメリカをどうするか」という難題もそうだが、代表チーム強化にはスケジュール的に難しいところが多い。そうして日程面での問題点を利用しながら、森保一監督は就任以来着実にチーム作りを進めているようだ。

2018年のロシア・ワールドカップ終了後に「オリンピック・チームの監督兼任」という形で森保監督が就任した。

目標である2022年のカタール・ワールドカップに向けた強化のためには、まず最初にいわゆる「ラージグループ」を作ることから始めたかったはずだ。

しかし、2019年1月にはアラブ首長国連邦(UAE)でアジアカップが開かれることになっていた。「アジアカップは強化試合」と割り切って、将来のために若手で戦うことも考えられたが、森保監督はあくまでもアジアカップを勝ちに行った。

そのため、9月のシリーズで素晴らしい攻撃力を発揮した堂安律、南野拓実、中島翔哉の3人を中心に据えてコアメンバーを固定して強化を進め、アジアカップで準優勝という成績を残した。ここまでが、強化の第1段階である。

そして、アジアカップを終えるとチーム作りは第2段階に入った。

つまり、ワールドカップ以降招集されていなかった香川真司や岡崎慎司を呼び戻したり、若い選手を積極的に起用。U-22代表の活動も含めて、いわゆる「ラージグループ」の形成を始めた。3月から6月かけての、新戦力の発掘とラージグループの形成が強化の第2段階ということになる。

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