人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2019年6月11日

新戦力と新システムの導入に成功。困難を逆手にとって強化を進める森保監督の「工程表」

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

第2段階では、さらに新システム(3−4−3)も導入して攻撃面でのオプションを増やすことに成功した。

スリーバックを初めて使ったトリニダード・トバゴ戦では、新システムはあまり効果的ではなかったが、次のエルサルバドル戦ではスリーバックが機能し始めた。

まず、両翼にサイドバックの長友佑都や酒井宏樹ではなく、エルサルバドル戦では伊東純也と原口元気というアタッカーを起用。そのため、アウトサイドで高いポジションを取ることができた。また、最終ラインのDF3人も新システムに慣れて、エルサルバドル戦の2ゴールはどちらもDFの冨安健洋、畠中槙之輔が起点となっていた。

森保監督3−4−3にはなくてはならない動きだ。

かつて、アルベルト・ザッケローニ監督も何度かスリーバックを試みたことがあるが、結局は新システム導入を断念した。それをたった2試合目で機能させることができたのは、最近の若い選手たちの戦術理解能力の高さのおかげであろう。

こうしてアジアカップで第2段階を終了した森保監督。

第3段階はワールドカップ2次予選からと考えているのだろう。格下の相手に最強メンバーを当てる必要はない。真剣勝負の戦いの中で新戦力を発掘しながら、新システムに習熟できるようにすればいい。そして、2次予選の間に新システムを完成させる……。こうして、2次予選のうちに第3段階を終え、そして五輪代表チームと融合させて最終予選に臨むというのが森保監督が描いている「工程表」のはずである。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ