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サッカー フットサル コラム 2019年3月1日

正念場を迎えたトッテナム。3連敗だけは避けたいが…

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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週末のノースロンドン・ダービーに向け、アーセナルはほぼパーフェクトな形でミッドウィークのボーンマス戦を終えた。5-1の圧勝を収めるとともに、ヘンリク・ムヒタリアンとピエール=エメリク・オーバメヤンは途中交代。体力の温存が可能になった。また、25分前後のプレーに留まったアレクサンドル・ラカゼットも、トッテナム戦では間違いなくスターティング11に名を連ねる。改善されない守備陣の不安は、前線の火力でカバーするしかない。

ただ、鬼門のアウェーである。ホームの12勝2分1敗はリーグ3位の好成績にもかかわらず、アウェーは5勝3分5敗。ビッグ6どころか、ワトフォードやウォルバーハンプトンを上に見るリーグ7位という有様だ。26失点はホームの3倍!しかも直近4シーズン、ノースロンドン・ダービーのアウェーは1分3敗と、アーセナルは一度も勝っていない。不快なデータが次々に検出された。

一方、トッテナムも下降線を描きつつある。27節のバーンリー戦に1-2の苦杯を舐め、続くチェルシー戦も0-2で敗れた。頼みのハリー・ケインが復帰したにもかかわらず、よもやの連敗である。この結果、首位グループからついに振り落とされ、二番手グループに吸収されてしまった。当然、マウリシオ・ポチェッティーノ監督の失望も大きく、とくにバーンリー戦のパフォーマンスが低調だったため、珍しく選手を叱責しているかのようなコメントを残している。

「バーンリーを上まわる闘志を、エネルギーを見せられなかったことにフラストレーションが募っている。言い訳をせず、なぜ勝てなかったのか、自分たちを見つめ直さなくてはならない。それができないようなら、われわれはタイトルを獲るまでに5年、いや、10年はかかるだろう」

半ば突き放したような発言にも受け取れる。トッテナムは一枚岩で、監督と選手の絆が強いことで知られている。チェルシーとは異なるタイプだ。しかしポチェッティーノのコメントは、ショック療法だとしても少し刺激が強すぎはしないだろうか。

今節、トッテナムが敗れ、マンチェスター・ユナイテッドがサウサンプトンに、チェルシーがフルアム(注参照)に勝ったとすると、二番手グループはアーセナルを含めた4チームが4ポイント差にひしめき合う大混戦になる。ポチェッティーノのチームは正念場だ。3連敗だけは避けたい。チェルシー戦は枠内を捉えたシュートが一本もなかった。ケイン、ソン・フンミン、そして直近2試合では存在感が薄いクリスティアン・エリクセンの奮起が望まれる。

【注】フルアムはクラウディオ・ラニエリを解任し、アシスタントコーチのスコット・パーカーを暫定監督に任命した。

※トッテナム対アーセナル戦は、3月2日 (土) 午後9:15『J SPORTS 2』でライブ中継いたします。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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