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サッカー フットサル コラム 2019年2月6日

エヴァートンはなりふり構わず、シティが嫌がるプランを立てろ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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25節終了時点で9位は微妙だ。完全に出遅れた5位マンチェスター・ユナイテッドとも15ポイントもの開きがある。ビッグ6との対戦でも1分(チェルシー戦)5敗。トッテナム戦の2-6が響き、得点4・失点14という惨憺たる有り様だ。

今シーズンのエヴァートンは期待を裏切っている。ビッグ6に次ぐ選手層を有しながら、優勝争いをかきまわすでもなく、降格圏に落ち込むこともない。ヨーロッパリーグの出場権獲得も難しくなりつつあるいま、どのようにすればモチベーションを維持できるのだろうか。

また、トランスファーリクエストが拒否され、パリ・サンジェルマン移籍の道が絶たれたイドリサ・ゲイエは上層部に不信感を抱いているという。彼の心、エヴァートンにあらず──。ゲイエを欠いた前節のウォルバーハンプトン戦は攻守のバランスが崩れ、ホームにもかかわらず1-3の敗北を喫した。ミッドウィークのマンチェスター・シティ戦で中盤の要を欠いたとしたら、大量失点も覚悟しなければならない。ゲイエのメンタルは整っているのだろうか。GKジョーダン・ピックフォードは凡ミスも少なくない。CBはだれが出てきても単調だ。今シーズンはセットプレーの対応が杜撰で、カップ戦も含めると11回もゴールを許している。

一方、シティの調子も下降気味だ。昨年末、レスターとクリスタルパレスに連敗したり、23節にはニューカッスルに敗れたり……。疲労が影響しているのか、彼らしくないイージーミスも散見する。なかでも左サイドバックだ。バンジャマン・メンディの負傷により、ダニーロ、ファビアン・デルフ、オレクサンドル・ジンチェンコが日替わりで起用されているものの、ジョゼップ・グアルディオラ監督の信頼を得るには至っていない。アイメリック・ラポルトが器用にこなしているとはいえ、この男の適性はセンターバックだ。

したがってエヴァートンは、シティの左サイドを攻略すべきだ。テオ・ウォルコット、もしくはドミニク=カルヴァート・ルーウィンのスピードを活かすプランも悪くない。いや、リシャーリソンという人選も考える余地がある。強気で大胆、なおかつ闘争本能が旺盛なアタッカーを、シティのウィークポイントにブチ当てる。リシャーリソンの強烈なパーソナリティーでアドバンテージを握り、攻撃のバランスを右サイドに傾けてもいいだろう。

エヴァートンの守備力を踏まえると、守り切る確率は絶望的に低い。自陣に籠城していても、本拠グディスンパークのエバトニアンはブーイングで不快感を示すだけだ。理詰めで鳴らすマルコ・シウヴァ監督も、なりふりなど構っていられない。シティが、ペップが嫌がること、やってみないか。

※エヴァートン対シティ戦は、2月7日 (木) 午前4:38から『J SPORTS 4』でライブ中継いたします。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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