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サッカー フットサル コラム 2019年1月16日

《全国高校サッカー選手権大会》「もういらない」と言われた男~青森山田・橋本峻弥~

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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3対3と撃ち合った末に、もつれ込んだPK戦。6番目か7番目のキッカーだったという橋本は、その状況をあえて楽しんでいた。「PKの時も自分はメッチャふざけてて、リラックスしてました。みんな結構緊張していたんですけど、ガチガチになったら絶対外すんで、ケネ(三國ケネディエブス)が外した時も自分は楽しんでいましたし、仲間を信じてやりました」。橋本まで順番は回ることなく、5人目で登場した1年生の藤原優大がきっちりゴールネットに突き刺し、チームはファイナル進出を手繰り寄せる。

「初めての埼スタだったので、気持ちが一番入った試合でしたし、いつもよりは良いプレーができたかなと思います」。続けた言葉が頼もしい。「兄は日本一を2回獲っているんですけど、2回獲るということは偶然ではなくて、自分はまだたまたま決勝に来ただけです。次の埼スタで勝って、そこからが大事だと思うので、今は別に特別な想いはないですね」。監督へ。チームメイトへ。そして家族へ。感謝を最高の形で表わすためのラストマッチが幕を開ける。

最後の相手は流通経済大柏。先制されたが、怯まなかった。橋本、二階堂正哉、三國ケネディエブス、豊島。いつもの4人が並ぶディフェンス陣から、2失点目は絶対に与えないという執念がワンプレー、ワンプレーに滲み出る。「自分が左を見たらいつも3人がいて、キツい時も波に乗っている時もいつも一緒にいたメンバーなので、『こうすればコイツがこうなる』とか全部わかっていますし、そこは信じ合えたかなと。今日は本当に朝から負ける気がしなかったので、みんなで会話をしながら『冷静に行こう』と、失点しても『落ち着いていこう』という雰囲気でやれました」。檀崎竜孔が同点弾と逆転弾を叩き込み、ジョーカーの小松慧がダメ押しの3点目を記録する。少しずつ、少しずつ、その時が迫ってくる。

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