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サッカー フットサル コラム 2019年1月16日

《全国高校サッカー選手権大会》「もういらない」と言われた男~青森山田・橋本峻弥~

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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日本一を告げるホイッスルが耳に届いた瞬間。気付くといつの間にか涙が頬を伝っていた。「なんかもう現実か夢かわからなくて、優勝した嬉しさもありましたし、一気に3年間の重みというか、背負っていたものやプレッシャーから全部解放されて、涙が勝手に出てきました」。冬の全国を制した青森山田不動の右サイドバック。2番を背負う橋本峻弥が辿ってきた3年間は、自らと向き合い、自らに打ち勝つ日々の連続だった。

もともと2つ上の兄に当たる恭輔が通っていた青森の名門へ、入学するつもりはなかったという。親からも違う進路を勧められていた経緯もあり、沖縄は那覇西高校の練習に参加する。沖縄県内では選手権の常連でもあり、間違いなく随一のサッカー強豪校。橋本も海を渡る決意を固めつつあったが、兄からある一言を掛けられる。「本当に全国を目指したかったらウチの高校がいいぞ」。14歳の心は揺れる。

すると、そのタイミングで青森山田から練習参加の声が掛かる。「いろいろと考えたんですけど、練習に行って、環境も良かったので青森山田へ行くことを決めました」。日本最南端の地ではなく、本州最北端の地へ。「青森には絶対行かないと思っていた」橋本少年は、兄と同じ高校へと入学することになった。

「兄は普通のチーム練習の後に1人でジョギングして疲労を取ったり、筋トレしたりと、チームの中でも意識の高い選手だったんです」。3年生には廣末陸と高橋壱晟のプロ内定選手やキャプテンの住永翔、卒業後は年代別代表にも選出される三國スティビアエブス、2年生には翌年に神戸へ入団する郷家友太など、世代屈指のタレントが揃う中でも、一緒のグラウンドに立つことで、改めて兄の凄さを実感する。

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