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サッカー フットサル コラム 2018年8月15日

U-21代表、ネパール戦は辛勝に終わる 森保監督は2戦目以降、チームをどこまで上向にできるのか

後藤健生コラム by 後藤 健生
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万一、ベトナム戦を落として2位になってしまうと、決勝トーナメント1回戦の相手が韓国となってしまう可能性が大きいから、ベトナムには、きちんと勝利して1位通過を目指したい(1位通過なら、1回戦の相手は他グループの3位チームのいずれか)。

そして、ベトナムU-23代表は、今年の1月に中国で開かれた「AFC U-23選手権」で準優勝してアジアを驚かせたチームなのだ。ベトナム戦は最初の一つの小さな山場と言っていいだろう。 そういえば、その「AFC U-23選手権」でも、日本は初戦のパレスチナ戦で1対0という辛勝に終わっている。ボールは持っているが、攻めが遅く、決定機をあまり作れない。つまり、アジア大会のネパール戦とよく似た印象の試合だった。

しかし、この大会では、2戦目のタイ戦、3戦目の北朝鮮戦と日本は徐々に調子を上げ、またコンビネーションも確立させていった。また、初戦で危さのあった中盤での守備も2戦目までにはしっかり修正していた。今回も、森保監督がこれから苦しい状況にあるチームをどうやって上向かせていくのかが、大いに注目される。

さて、海外組が招集できないことやJリーグ・クラブからも各クラブ1人しか招集できないことなど、オリンピック・チームの強化には毎回大きな制約が課せられる。これまでも、北京オリンピックの時も(反町康治監督)、ロンドン大会の時も(関塚隆監督)、そして前回リオ大会の時も(手倉森誠監督)、各監督はそうやって苦心しながらチームを強化していった。

しかし、今回はこれまでのオリンピックとは意味が違うはずだ。次回のオリンピックは、東京で開かれるのだ。 日本代表はロシア・ワールドカップで決勝トーナメント進出に成功し、ベルギーと大激戦を演じて日本中を熱狂させた。また、イニエスタの加入でJリーグにも注目が集まっている。だが、長期的に見れば、日本国内のサッカー人気は頭打ち(現状維持)が続いている。

そんな状態を打破するには、熱心なサッカー・ファン以外の、いわゆる「ライト層」にサッカーに興味を持ってもらう必要があるのだ。そのために、東京オリンピックでは男女そろってメダル(できれば、金メダル)を獲得したいのだ。もし、東京オリンピックで結果が出なかったら、サッカーは他の競技に埋没してしまう。

つまり、2020年大会はこれまでのオリンピック以上に重要な意味があるのだ。だから、協会にはこれまで以上にオリンピック代表の強化に本腰を入れてほしいのだ。Jリーグ・クラブに対して、自由に選手を招集することを認めさせる。あるいは、韓国のようにクラブと交渉して海外組の招集を実現する。それくらいの努力をしてほしいものである。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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