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サッカー フットサル コラム 2018年7月4日

本気の強豪と戦えたからこその課題 まずは称賛すべき、日本代表の健闘

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そして、ベルギー戦でもまたしてもCKからの流れで2点を奪われて同点とされてしまう。 強豪国が次々と敗退してしまった現在、ベルギーは優勝も狙える位置にいる強豪だ。同点ゴールを奪うと、そのベルギーが、日本代表に対して本気でギアを上げてきた。 こういう世界のトップクラスの相手との戦いは、親善試合ではもちろんグループリーグの試合でも体験できない。決勝トーナメントに残ったからこそ、そして、2点をリードするという展開に持ち込んだからこそできる体験だった。

最後のカウンターからの失点も、かつての「ドーハの悲劇」のように語り伝えられ、そして、日本サッカーの大きな教訓となって残っていくのであろう。 日本にとって、ラウンド16は3回目の挑戦だった(ロシア大会は、21世紀に入ってから5回目のワールドカップである。その5回のうち、3度ラウンド16に進んだことのある国はわずか14か国に過ぎない)。地元開催の2002年はホーム・アドバンテージによるものだったし、ラウンド16のトルコ戦は不完全燃焼感の強い試合だった。2010年の南アフリカ大会はラウンド16でPK戦までもつれ込んだのだが、守りに徹する現実的なサッカーで戦い、ラウンド16のパラグアイ戦もスコアレスドローだった。

それに対して、攻めの姿勢を見せ、グループリーグ最終戦ではまだ突破も決まっていないのにターンオーバーをするなどの積極采配を見せてラウンド16では大激戦を演じて見せた。 大きな進歩である。これまで、ワールドカップでの日本の目標はいつでも「グループリーグ突破」だった。だが、次の大会から目標は「ベスト8以上」となるのだろう。

最後の詰め、そしてセットプレーからの失点、GKの育成など、今大会で突き付けられた課題はいくつもある。その回答を4年以内に出せるのか。それが、新しい目標を実現するための鍵となる。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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