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J SPORTSにイタリアのRCSスポルト関連のレースが戻ってきてから、ヨーロッパのプロレースを毎日たっぷりと視聴できる環境になりました。
しかし、近年はYouTubeその他多くの映像&音声コンテンツなどが巷に増えているため、比較的放送時間の長いサイクルロードレースをすべて視聴することはなかなか大変な作業になりつつあります。
生活のすべてをサイクルロードレースに捧げられる強者の方々もいらっしゃるかとは思いますが、一方で、多くの方々は一日の中で趣味に割り当てられる時間というのは限られているかと思います。
そして、私自身もそうですが、やらなければいけないことが増えすぎると(キャパを超えてしまうと)、脳が一気にフリーズしてしまうというか、「自分を守るためにもう観るのやめよう」といった、極端な判断をしてしまうことすらあります。
特に、昨年はコロナの影響でこの時期のレースがほぼなくなってしまったこともあり、今年の3月の視聴環境というのはとても幸せである一方で、「サイクルロードレースのフル視聴ってなかなかハードだなあ」なんてことを改めて実感している方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、自分なりに考えてみた「サイクルロードレース視聴スキル」というものを簡単にまとめてみましので、以下、ご紹介いたします。
「月間視聴スケジュールを立てる(各レースに優先順位をつける)」
トッププロ選手たちがすべてのレースを全力で戦ったりしないように、我々視聴者も月初めに自分の中で各レースに対して優先順位を設定してみる。
① 最重要レース(モニュメントやステージレースのクイーンステージなど)
事前情報をチェックしながらそのレースに向けて気分を高揚させていく。レース当日は好きな飲み物とおつまみなども準備し、更にトイレタイムなども計算しておく。そして、翌日はできるだけ遅めの出勤時間を設定しておく。尚、フィニッシュ前の絶叫対策(窓を閉めるなど)を講じておくことも大切。
② 通常レース(時間的余裕がある時のレースなど)
リラックスして「居酒屋解説」や「Twitter」などを楽しみつつ、あまり肩肘張らずに時にウトウトしながら「癒しの時間」として景色なども堪能しながら視聴する。但し、落車(寝落ち)対策としてラスト10km辺りでアラームが鳴る様にセットしておく(目安としての平均速度はフィニッシュに向けて、平坦ステージ=45km/h、山岳ステージ=35km/hくらいで計算してみる。但し、コースやレース展開により平均速度は大きく変動するのであくまで保険として利用)。
③ 流し見レース(繁忙期や視聴疲れなどを感じる時など)
「最重要レース」に向けた情報収集という位置付けで、例えば「最後の30分〜1時間を視聴する」や、あとで「倍速再生機能」などを駆使しながら、なるべく時間とモチベーションを消耗し過ぎない様な視聴を心がける。「移動の電車の中」や「家事をしながら」などの「ながら視聴」もオススメ(但し歩きスマホは禁止です)。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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