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サイクル ロードレース コラム 2019年8月7日

なにも書きたくない日

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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「ブログの定期更新の大変さと重要性」についてたまに触れることがあります。

自分で決めた更新頻度を守ること、ブログ以外にも原稿などの各種期日を守ること。自分には大きな才能はないので、これだけは守るようにしてきました。

それらが「自分自身」と「自分が関わるものすべて」の信用に繋がると感じています。

他を圧倒するような才能があれば、多少約束を守れなくても人は評価を与えてくれるでしょう。

しかし、そうでないなら、やはり「信用」はとても大切な要素になります。

もうかれこれ10年以上定期的なブログ更新を続けてきました。原稿などについても、基本的に期日を守らなかったことはないと思います。

但し、毎日「人間業」をやっていると色々なことが起こります...。

様々な仕事をこなさなければなりませんし、体調が悪い時もあります。

当然、気持ちの浮き沈みだってありますし、ものすごく傷ついたり落ち込むときもあります。

それでも、なるべく周りに映る自分を一定に保ち、粛々と生きていくことが人生(自分)をコントロールするということなのだと感じています。

今日は書くことがなかなか困難な日です...。

ツール・ド・ポローニュで起きた悲しい事故関連の情報がSNSなどで伝わってくる度に、「自転車の素晴らしさを伝えることの無責任さ」を感じて自暴自棄になってしまいます。

日々、自分にできることはやっているつもりですが、それでも全てを改善し解決することなど到底できません。

どうしようもなく無力さを感じる日があります。

しかし、人生とは一方通行であり、前に進むことしかできません。

自分に与えられた環境と出会いに感謝し、たった一度の自分の人生を自分らしく生きていくことが、普遍的な人生の命題なのだと感じます。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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