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前回のブログでも触れた「Jプロツアー」の「第1回JBCF大田原クリテリウム」及び「第1回JBCFやいた片岡ロードレース」についてですが、2日目の「やいた片岡ロードレース」を制したのは、J SPORTS のサイクルロードレース中継でもお馴染みの宮澤崇史氏が率いる「LEOMO Bellmare Racing team」の横塚浩平選手でした。
横塚選手は1994年生まれのエリート1年目で、身長180cm/体重68kgという恵まれたフィジカルを持った期待の若手選手です。
「LEOMO Bellmare Racing team」としても「Jプロツアー」初勝利ということで、新興チームと若手の台頭が目立つ今季の「Jプロツアー」の傾向をより強く印象づけるレース結果となりました。
現時点での「Jプロツアー」の年間個人ランキングを若手選手中心に改めてチェックしてみると、、、
5位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)1995年生まれ(22歳)
6位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)1995年生まれ(21歳)
7位 横塚浩平(LEOMO Bellmare Racing team)1994年生まれ(22歳)
8位 大前翔(東京ヴェントス)1997年生まれ(19歳)
10位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)1995年生まれ(21歳)
19位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)1995年生まれ(21歳)
※全ての選手が全レースに出場しているわけではないのであくまで目安です
となっています。
少し前までは、30歳以上のベテラン選手と、一部の強豪チームが上位を独占している状況が続いていましたが、今年はそういった傾向に変化の兆しが生まれはじめているのです。
物事が定着し、そして目指していたものがある一定の効果を発揮しはじめるまでにはそれなりの時間を必要とします。
規模感が大きくなればなるほど、必要とする時間というのは10年や20年といった長期の時間軸でみていかなければなりません。
私がミヤタ・スバルレーシングチームの監督になって、「国内のリーグ構想」というものを口にしはじめたのが2002年頃からですから、やはりすでにあれから15年という時間が経過しているわけです。
あの頃は理解者が「ほぼ数人」というお寒いなかでのチャレンジであったわけですが、現在は同じ価値観を持って現場(チーム運営など)をまとめてくれている人材が格段に増えてきました。
現在、私自身は現場での活動をそんな同志たちに引き継ぎつつ、もっと重要な場所でのチャレンジに軸足を動かして活動しています。
再び理解者の少ない環境に戻ってしまった感はありますが、それでも粘り強く活動を続けていけば、いつか忘れた頃に形になりはじめるということを誰よりも理解しているつもりであります。
「継続は力なり」ですね。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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