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【J:COM presents 2023 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム:レビュー】まさにドリームチームのメンバーたちが2023シーズンのフィナーレを飾る
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸ツール・ド・フランスでは、自転車界最強の選手と言われるエディ・メルクス(ベルギー)と並ぶステージ最多34勝。メルクスを知る日本の自転車ファンはほとんどいないと思うが、テレビ中継でよく知るカヴェンディッシュが2024ツール・ド・フランスで単独最多記録を乗り換えたとしたら、それは歴史の新たな1ページを目撃できたということなのだから、日本のファンとしてはその瞬間を心待ちにしたい。
地元女子高生が描いた黒板アートとチッコーネ
純白の新人賞ジャージを着るポガチャルと同様に、レースを盛り上げた選手がいた。白地に赤い豆をあしらった山岳賞ジャージで走るジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・リドル・トレック)だ。
市街地レースのさいたまでは、ツール・ド・フランスのアルプスやピレネーほどの本格的山岳は存在しないので、JRの線路をアンダーパスする上り坂に山岳ポイントが設定される。ここで常に仕掛けたのは当然チッコーネだ。山岳賞ジャージの名誉にかけて、上り坂のポイントで負けるわけにはいかないという気概が感じられた。新城も山岳賞争いに加わったが、最終的にチッコーネがさいたまでも山岳賞を勝ち取った。
そしていよいよレースは終盤戦へ。メイン集団を常にペースメークしたUAEチームエミレーツの働きがここにきて効果を発揮した。しかし最終局面で動いたのは、この日がロード選手としてラストレースとなる、あのサガンだった。
夕日に向かって走るクス、ポガチャル、サガン
サガンが残り3周で勝負に出た。先行していた選手らを一気に抜きさると、そのまま単独になり残り2周回へ。このサガンの動きに反応したのが千両役者のポガチャル、そしてツール・ド・フランスでは最大の難敵としてポガチャルの動きに追従する任務を背負ったクスだった。
クスとポガチャルが最終局面でサガンに合流すると、沿道を埋め尽くした日本のファンのボルテージが一気にヒートアップ。後続集団とのタイム差は10秒ほどだったが、3人の共通した意志により、その差を徐々に開いてファイナルラップへ。スプリント勝負では勝ち目がないクスが、起死回生のスパートで逃げを見せる。
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