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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第20ステージ】元フルームの有能な右腕がレムコを抑えてステージ制覇!セップ・クスはマイヨ・ロホのままマドリードへ「この3人の覇者の1人になれたことを、心から嬉しく思う」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか後ろから突かれたエヴェネプールは、ワンテンポ遅れた。急速に追い上げ、フィニッシュラインでハンドルを投げるも、今大会3度目の区間2位で満足するしかなかった。
「僕はミスを1つ犯した。計算ミスというやつだ。プールスが遠くから打ったスプリントに驚かされた。2、3秒反応が遅かったせいで、後輪に飛び乗れなかった。フィニッシュラインがあと5m先だったら……」(エヴェネプール)
7月は山頂フィニッシュで力強く両手を天に突き上げたプールスが、9月には、スプリントで勝ちをさらい取った。ツールの区間勝利は正真正銘初めてだった。ブエルタに関して言えば、記録上では2勝目となる。2位に2回食い込んだアングリルの、うち1回(2011年)は、後年に繰り上げ優勝と判定さた。しかし、 ブエルタの会場で、ペダルで手にしたのは、これが記念すべき1勝目。2週間後に36歳になる大ベテランにとって、大いに実りあるシーズン最終盤となった。
エヴェネプールに僅差で勝利したプールス
「僕はいわばワインのようなもの。古くなればなるほど、良さを増す。それにしてもすごくハードなステージで、エヴェネプールのような選手を倒せたなんて、本当にすごいこと。最高にハッピーだ」(プールス)
後方のメインプロトン内では、もう1人のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ覇者ログリッチが、見事なアシスト力を発揮した。30秒差でひしめくスペイン3人組、つまり総合4位フアン・アユソ、総合5位ランダ、総合6位エンリク・マスが、やはりこの日最後の3級山岳で睨み合いを始めると……今ジロ総合覇者はするりと最前線に躍り出て、三者の勢いを巧みに封じた。その後の平地でも、繰り返し、スペイン3人組はやり合った。そのたびにログラは巧みな交通整理を行った。時には今ツール総合覇者ヨナス・ヴィンゲゴーと共に、集団先頭でリズムを刻んだ。
2人のアシスト役に常々忙しく、プロ生活の6年間でワンデーレース出場はたったの16回、リエージュ出場は1回だけ、しかも3大ツール全出場の今年はゼロ……というクスを、安全にフィニッシュラインへと運ぶために、2人のビッグチャンピオンは献身的に働き続けた。
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