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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第17ステージ】ユンボの三神が区間トップ3を独占!総合3位プリモシュ・ログリッチ「正直に言えば、行きたい気持ちもあったし、行きたくない気持ちもあった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか逆に500mほど先で、クスがログラに追いついてきた。さらにはヴィンゲゴーさえも!他のライバルの影など一切なく、「アストゥリアスのオリンポス山」には、ただユンボの三神のみが君臨した。2023年ブエルタを、ユンボが完全なる支配下に治めた瞬間だった。
しかし3人のランデヴーは長くは続かなかった。先頭のログリッチはあくまで「マイペース」を貫き、2番目のヴィンゲゴーは後輪にぴたり張り付き、3番目につけていたマイヨ・ロホが……残り2km、後方へと滑り落ちていった。チラリ、とヴィンゲゴーは振り返った。2人のグランツール覇者は、スピードを緩めなかった。この春にジロ総合勝利をもたらし、夏にはツール2連覇の立役者となった最高の山岳アシストを、ログリッチとヴィンゲゴーは待たなかった。
「セップが脱落した瞬間は、少し奇妙な間隔を覚えた。正直に言えば、行きたい気持ちもあったし、行きたくない気持ちもあった。でも今日のレースは、全員に勝ちを取りに行く自由が与えられていた」(ログリッチ)
そのまま山頂まで、ただ黙々と、先頭交代さえせずに突き進んだ。もしも3人一緒だったら、手に手を取り合って、フィニッシュしていたのだろうか。2人はライン上でスピードを落とさなかった。ウィニングポーズも控え目に、ログリッチが今大会区間2勝目にして通算12勝目を挙げた。24時間前は志願して区間を勝ちに行ったヴィンゲゴーは、この日は自ら一切動かぬまま、区間2位のボーナスタイム6秒を手に入れた。
2人に置き去りにされたクスは、なにもすべてを失ってしまったわけではない。ラスト1.5kmで追いついてきたランダの全力疾走に乗じて、2人との遅れをわずか19秒に食い止めた。それどころか協力者を出し抜いて、野心的に、区間3位のボーナスタイム4秒も獲りに行った。ライン通過の瞬間は「ジャージを失ったに違いない」とも考えたという。実際は、29歳の誕生日を、人生10度目のマイヨ・ロホ表彰式で祝った。いまだ8秒のリードを有していた。
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