人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2023年9月8日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第12ステージ】フアン・モラノが力強い勝利をさらい取る!UAEは2023年3大ツールすべてで区間勝利獲得「この勝利はチームみんなのものだ」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line
仲間と喜ぶフアン・モラノ(左)

仲間と喜ぶフアン・モラノ(左)

最高の軌道と、最高のタイミングで。文字通り1日中働いてきたアルペシン・ドゥクーニンク隊列を、ラスト350mで、UAEチームエミレーツのタンデムが攪乱した。発射台ルイ・オリヴェイラにパーフェクトに導かれて、フアン・モラノが力強い勝利をさらい取った。総合4位プリモシュ・ログリッチがボーナスタイム4秒を手に入れた以外は、総合勢に一切の変動はなかった。

「チームの仕事に心から感謝してる。今日はみんなが僕のために働いてくれた。オリヴェイラは完璧で、すべてが予定通りに進んだ。この勝利はチームみんなのものだ」(モラノ)

スタート直後にイェツセ・ボルとアベル・バルデルストーネが飛び出して行くと、ひどく簡単に本日の逃げは決まった。収集すべき山岳ポイントは一切存在しなかったし、なにしろトゥルマレ登坂を翌日に控えている。大多数の選手は、静かにペダルを回すことを選んだようだった。

ただ、アルペシン・ドゥクーニンクだけは、真摯に仕事に打ち込んだ。わずか15kmほど走った先で、早くもタイム差制御に乗り出した。深緑のポイント賞ジャージを着込むカーデン・グローブスを乗せて、青い列車はひたすら黙々と、コントロールを続けた。先を行く2人に、決して2分半以上の余裕を与えることはなかった。

おかげで、いまだフィニッシュまで44kmを残して、あっさり逃げの2人は吸収された。……ほんの200mほど集団内に留まっただけで、ボルは再び加速を切るのだけれど。今度は一人旅だった。小さな坂道のてっぺんで、ボルはファンたちの歓声を独り占めし、1日の終わりには敢闘賞も手に入れた。6km粘った挙句、今度こそボルは完全に吸収された。

風の影響も心配されたが、恐れていた分断の試みさえ見られなかった。特筆すべきことなどほとんどなかった。残り18.9kmの中間ポイントが、かろうじて、ほんの少しざわついた。軽い下り基調の道で……ヤン・トラトニクに引かれて、ログリッチがスプリントを切ったのだ!

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ