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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第14ステージ】得意のダウンヒルで勝負をかけたカルロス・ロドリゲスがツール初勝利!ヴィンゲゴーとポガチャルの“頂上決戦”はボーナスタイムで1秒拡大
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介残り17.5kmで個人総合14位につけるフェリックス・ガル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム)が遅れ、ほどなくして同3位のジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)も後ろへ。ヒンドレーは序盤の大クラッシュに巻き込まれており、ジャージの背中や太腿部分が破れてしまっている。アダム・イェーツ(UAEチームエミレーツ)が牽引を始めると、さらにペースが上がってクスとロドリゲスが下がっていく。いよいよヴィンゲゴーとポガチャルの頂上決戦の色合いが濃くなっていった。
フィニッシュまで残りは15.7km。ついにポガチャルが腰を上げた。瞬時の動きにヴィンゲゴーが反応しきれず、5秒ほどのタイム差がつく。ただヴィンゲゴーもそれ以上遅れることはなく、テンポでポガチャルを追う。リードを広げたいポガチャルは沿道のチームスタッフからボトルを受け取り水を身体にかけながら進んだが、頂上まで1.6kmで再び両者がひとつのパックに。2人は互いを見合い、牽制したまま頂上へと近づいていく。
なかなか決め手が生まれないが、頂上まで500mのところでポガチャルがアタック。ところが、大興奮の観衆に前をふさがれたモーターバイク2台に阻まれてしまった。代わってヴィンゲゴーがアタックし、頂上をトップ通過。ここにはボーナスタイムが設けられていて、1位通過の8秒をゲット。ポガチャルもカウンターアタックで応戦したが、下りに入ったこともあって差はつかなかった。
「まぁ、こんなこともあるよ。ジュー・プラーヌの頂上に向かって、残っている力をすべて注いでも良いくらいに考えていたんだけどね。またチャンスはあるだろうから、そのときに成功させたいね」(タデイ・ポガチャル)
ダウンヒルでも意識し合う2人に、ロドリゲスとアダムが再合流。ロドリゲスはその勢いのままアタックして、他の3人を引き離しにかかる。残り7kmで独走に持ち込んで、モルジヌのフィニッシュラインへ急いだ。
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