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サイクル ロードレース コラム 2023年7月9日

【ツール・ド・フランス2023 第8ステージ結果速報】新しいチーム名になったリドル・トレックが嬉しい1勝目、マッズ・ピーダスンが上り基調スプリントを制す、カヴェンディッシュは鎖骨骨折でリタイア

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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リタイア
191 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/アスタナ・カザクスタン チーム)
214 ステフ・クラス(ベルギー/トタルエネルジー)

第9ステージコースマップ

第9ステージコースマップ

7月9日(日)第9ステージ
サンレオナール・ド・ノブラ > ピュイ・ド・ドーム
182.4 km(山岳)

大会1週目の終わりに、マイヨ・ジョーヌ争いの順列がはっきりと見えてくる。道の果てに待ち受けるのは、今大会初の「超級」山頂フィニッシュ。翌日に大会1回目の休息日を控えて、総合系エースたちは、思いっきり全力を振り絞ることだろう。

ツールの思い出を紐解く1日でもある。4年前の秋にこの世を去ったレイモン・プリドールが暮らし、永遠に眠るサン・レオナール・ド・ノブラから、その「国民的ププ」と史上初のツール総合5勝選手ジャック・アンクティルによる一騎打ちが、伝説として語り継がれるピュイ・ド・ドームへの時間を超える旅。

戦いの舞台は、今大会第2の山脈、中央山塊に移行する。この一帯特有の細かい起伏と、うねりを帯びた荒々しい小道が、スタート直後から絶え間なく襲いかかる。最終峠を除けば、等級のつく山岳は4級2つと3級1つだけ。しかし選手たちの脚は、確実に、じわじわと削られていく。

翌日に休息日を過ごすクレルモン・フェランを、残り16kmで駆け抜けたら、いよいよ勝負の山へ。最終登坂は全長13.3km、平均勾配7.7%。山肌をぐるりと取り囲むようにして上っていく山道は、最終4kmで突如として激坂に変わる。以降フィニッシュラインまで、平均11.5%超の勾配が延々と続く!

しかもこの激勾配ゾーンは、ほぼ全ての現役選手にとって未知の領域。通算14度目の登場となる伝統峠でありながらも、ピュイ・ド・ドームは、1988年大会を最後にツールを受け入れてこなかった。しかも2012年には登山列車用の線路が引かれ、道路の幅が大幅に狭められた上に、車両通行が完全に禁じられた。自転車さえも、1年に1度の市民サイクリングイベントを除いて、進入は認められていない。だからこそこの6月2日、特別に、ツール出場チームや20人ほどの選手たちによる合同下見会が行われた。

残念ながら、35年ぶりのピュイ・ド・ドームの熱戦を、現場で観戦することはできない。道幅が極めて狭いこと、さらには自然保護区に指定されていることから、最終4kmは「無観客」の対応が取られる。ガロ・ロマン時代の遺跡とテレビ塔とが同居する火山のてっぺんへ向けて、ただ静かなる真剣勝負が繰り広げられることになる。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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